三回忌の服装について

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d112d03d644d0065fd21f811220ec7ae_s急の不幸が起きたときに、悲しみや寂しさ、喪失感に包まれた後にやってくるのは喪服の心配でしょうか。特に遺族の立場になると、急なことなので略装で……というわけにはいかないものです。
しかし急なご不幸で仮通夜に、という場合は、きちんとした喪服で参列するのはあまり勧められないといいます。「不幸があるのを待ち構えていたように思われる」ということですが、このようなしきたりもなかなか難しいものです。この場合は略喪服を着ることが正しいとされています。

大原則としては、「参列者はご遺族よりも格が高い喪服を着てはいけない」ということです。もともと、喪服は遺族だけが着るものでした。参列者は普段着で来ること、というしきたりは明治時代の初めまであったとされます。明治維新後に洋装が一般的になると、男性はフロックコートやダークスーツを着用するようになり、後に男女ともに紋付などの和装の喪服を着用するようになってきます。なぜ遺族だけが喪服を着ていたのかというと、人が亡くなられるということには穢れがあり、遺族にもその穢れがあるためあえて喪服を身につけていたのだということです。明治期を過ぎるとその風習もあいまいになり、喪服は葬儀に参列する場合のユニフォームのような扱いになりました。

さて、喪服の格の話です。喪服には大きく分けて正喪服、準喪服、略喪服があります。正喪服を着るのは故人の遺族だけ、しかも一周忌の法要まで。準喪服は同じく一周忌まで、遺族以外の一般の参加者が着るもの。略喪服は三回忌以降の法要で着用します。「黒」が必要なのは準喪服まで、略喪服はグレーや紺などの地味な色もOKとされています。

わかりやすくまとめると、以下のようになります。

遺族
参列者
準喪服 略喪服
葬儀・告別式 正喪服 準喪服
初七日 正喪服 準喪服
四十九日 正喪服 準喪服
一周忌 正喪服 準喪服
これ以降の法事 準喪服 略喪服

f75c16550e7e7aecd8d811165f037ad4_s喪服のルールは三回忌を期に大きく変わります。葬儀から一周忌までは正喪服(遺族)―準喪服(参列者)という組み合わせですが、三回忌からは準喪服(遺族)―略喪服(参列者)でよい、ということになります。三回忌から、法事の性格も身内向けに大きく変わります。とはいえ故人を偲ぶ気持ちは変わりません、法要やお墓参りなどお勤めは欠かさないようにしましょう。

男性の場合、正喪服は和服の場合紋付きの羽織に仙台平の袴。洋服だとモーニングです。女性の場合和服なら染め抜きの五つ紋の黒無地の着物に、黒い帯、帯揚げ、帯締めも黒、草履も布製の黒で、襦袢、半襟、足袋は白。洋服なら襟の詰まった、シンプルなデザインのアンサンブル、スーツ、ワンピースというところでしょう。準喪服、略喪服はそれぞれ正喪服よりも簡略化されたものを着ます。

三回忌の服装について

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d112d03d644d0065fd21f811220ec7ae_s急の不幸が起きたときに、悲しみや寂しさ、喪失感に包まれた後にやってくるのは喪服の心配でしょうか。特に遺族の立場になると、急なことなので略装で……というわけにはいかないものです。
しかし急なご不幸で仮通夜に、という場合は、きちんとした喪服で参列するのはあまり勧められないといいます。「不幸があるのを待ち構えていたように思われる」ということですが、このようなしきたりもなかなか難しいものです。この場合は略喪服を着ることが正しいとされています。

大原則としては、「参列者はご遺族よりも格が高い喪服を着てはいけない」ということです。もともと、喪服は遺族だけが着るものでした。参列者は普段着で来ること、というしきたりは明治時代の初めまであったとされます。明治維新後に洋装が一般的になると、男性はフロックコートやダークスーツを着用するようになり、後に男女ともに紋付などの和装の喪服を着用するようになってきます。なぜ遺族だけが喪服を着ていたのかというと、人が亡くなられるということには穢れがあり、遺族にもその穢れがあるためあえて喪服を身につけていたのだということです。明治期を過ぎるとその風習もあいまいになり、喪服は葬儀に参列する場合のユニフォームのような扱いになりました。

さて、喪服の格の話です。喪服には大きく分けて正喪服、準喪服、略喪服があります。正喪服を着るのは故人の遺族だけ、しかも一周忌の法要まで。準喪服は同じく一周忌まで、遺族以外の一般の参加者が着るもの。略喪服は三回忌以降の法要で着用します。「黒」が必要なのは準喪服まで、略喪服はグレーや紺などの地味な色もOKとされています。

わかりやすくまとめると、以下のようになります。

遺族
参列者
準喪服 略喪服
葬儀・告別式 正喪服 準喪服
初七日 正喪服 準喪服
四十九日 正喪服 準喪服
一周忌 正喪服 準喪服
これ以降の法事 準喪服 略喪服

f75c16550e7e7aecd8d811165f037ad4_s喪服のルールは三回忌を期に大きく変わります。葬儀から一周忌までは正喪服(遺族)―準喪服(参列者)という組み合わせですが、三回忌からは準喪服(遺族)―略喪服(参列者)でよい、ということになります。三回忌から、法事の性格も身内向けに大きく変わります。とはいえ故人を偲ぶ気持ちは変わりません、法要やお墓参りなどお勤めは欠かさないようにしましょう。

男性の場合、正喪服は和服の場合紋付きの羽織に仙台平の袴。洋服だとモーニングです。女性の場合和服なら染め抜きの五つ紋の黒無地の着物に、黒い帯、帯揚げ、帯締めも黒、草履も布製の黒で、襦袢、半襟、足袋は白。洋服なら襟の詰まった、シンプルなデザインのアンサンブル、スーツ、ワンピースというところでしょう。準喪服、略喪服はそれぞれ正喪服よりも簡略化されたものを着ます。