理想の墓石を選ぶためのポイント

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前回・前々回と2回に分けて、墓石に使われる石材について簡単にご説明しました。高価格・ハイクオリティないわゆるブランド石、その土地からしか採石されない特殊な石、色合いや模様が唯一無二の貴重な石など様々な石がありますが、どれも石質や産地によって特徴の出方が違うということをお伝えしました。
これらの情報を踏まえて、改めて墓石に向く石・選ぶポイントをまとめてみようと思います。

高価格=高品質は正しいの?

石材というとどうしても思い浮かぶのが、「総じて価格が高いのではいのか?」という疑問。そして、高価格=高品質という、つい想像してしまうこの図式。
ですが、必ずしも全ての石材に当てはまるわけではありません。
冒頭で挙げたブランド石などはもちろん該当しますし、該当するが故にブランド石とも呼ばれるわけですが、そもそも墓石の価格は以下の基準で決まると言われています。

 ①採石量
 ②石の歩留まり
 ③人気の有無

①は記載した通りです。採石される量が少なければ、当然価格は高くなります・
②が重要です。「歩留まり」とは「製造・生産において原材料の投入量から期待される製品生産数及び量の比率原石が商品になる割合」のことです。製品生産数が多ければ多く、原材料投入量に近ければ近いほど良く、歩留まりが良いという言い方をします。
墓石でいうと、原石100のうち、100全てを使って墓石が作れれば最もパフォーマンスが良いわけですが、もちろんこれは不可能です。石は自然物ですから、キズもあれば、墓石として使えない模様が出ていることもあります。墓石は高度な技術を要する加工品なので、使用できる部分とそうできない部分とを厳密に分けなければ商品にできないのです。
ということは、歩留まりが少ない=墓石を作れる割合が少ない=価値が上がる=価格が上がるということになるのです。
そしてもちろん、需要と供給のバランスがとれなければ価格は上昇する一方です。③はまさにそれを端的に表しています。

産地の違い

国産の石材が概ね良質で、耐久性が高いものが多いのは事実です。品質が高いからこその高級石材というわけで、それに見合うだけの耐久性の高さも魅力のひとつです。石そのものの密度が非常に高いので、吸水性が低く長持ちします。
また、加工技術の高さも忘れてはいけない要素です。
しかし、近年の産出量の落ち込みにより、全体的に市場価格が高騰している傾向にあります。現在国内に流通している墓石の約8割は海外産であるという背景も大きく影響していると言えます。
では、その海外の石材事情はどうでしょう?実はこちらも、国産の石材に拮抗できるほど良質なものがたくさんあります。質が高い割に安価なものが多いのでなかなか評価がされにくいのですが、これは人件費や加工費が安く抑えられるというのが大きな要因で、必ずしも質が低いからというわけではないのです。実際、非常に美しい見た目の石材も多く、特にインド産の墓石の美しさは格別です。
ただし、品質に大きなばらつきがあるのが難点です。墓石はとても大きな買い物です。素人目で安易に判断して、粗悪品を掴んでしまったという声も少なくありません。
国産・海外産どちらを選択するにしても、良い石材店を見つけ、石材のプロにきちんと相談して判断するのが大切です。

墓石を選ぶ基準

墓石は、ほぼ100%屋外に置くものです。それを念頭に置くと、必然的に以下の2点が判断する上での基準の軸になります。

 ◇耐久性が高いもの
 ◇外観の美しさが長く続くもの

経年により本来は黒い色味の石材だったものの光沢がなくなって白っぽくなってしまったり、石の内部から錆が出てきて赤く変色してしまった例もあります。

墓石は現地で、現物を見て選ぶべし

良い石材を選ぶのに最も大切なことは、実物を見ることです。石材店は、文字通り墓石のプロです。自分が希望する価格や外観などを伝えて、それに合う石材を見せてもらうのはとても重要です。
それにはサンプルの石だけではなく、霊園にある墓石を見ることが大切です。実際に屋外で何十年と置かれた墓石の経年変化を確かめれば、不安要素も少なくなり、より安心して墓石を選ぶことができるでしょう。
墓石を買うのは、一生のうちに何度もあることではありません。納得のいく墓石を選ぶために、しっかりと情報収集をして、プロから話を聞くことがとても大切なのです。

理想の墓石を選ぶためのポイント

投稿日:

前回・前々回と2回に分けて、墓石に使われる石材について簡単にご説明しました。高価格・ハイクオリティないわゆるブランド石、その土地からしか採石されない特殊な石、色合いや模様が唯一無二の貴重な石など様々な石がありますが、どれも石質や産地によって特徴の出方が違うということをお伝えしました。
これらの情報を踏まえて、改めて墓石に向く石・選ぶポイントをまとめてみようと思います。

高価格=高品質は正しいの?

石材というとどうしても思い浮かぶのが、「総じて価格が高いのではいのか?」という疑問。そして、高価格=高品質という、つい想像してしまうこの図式。
ですが、必ずしも全ての石材に当てはまるわけではありません。
冒頭で挙げたブランド石などはもちろん該当しますし、該当するが故にブランド石とも呼ばれるわけですが、そもそも墓石の価格は以下の基準で決まると言われています。

 ①採石量
 ②石の歩留まり
 ③人気の有無

①は記載した通りです。採石される量が少なければ、当然価格は高くなります・
②が重要です。「歩留まり」とは「製造・生産において原材料の投入量から期待される製品生産数及び量の比率原石が商品になる割合」のことです。製品生産数が多ければ多く、原材料投入量に近ければ近いほど良く、歩留まりが良いという言い方をします。
墓石でいうと、原石100のうち、100全てを使って墓石が作れれば最もパフォーマンスが良いわけですが、もちろんこれは不可能です。石は自然物ですから、キズもあれば、墓石として使えない模様が出ていることもあります。墓石は高度な技術を要する加工品なので、使用できる部分とそうできない部分とを厳密に分けなければ商品にできないのです。
ということは、歩留まりが少ない=墓石を作れる割合が少ない=価値が上がる=価格が上がるということになるのです。
そしてもちろん、需要と供給のバランスがとれなければ価格は上昇する一方です。③はまさにそれを端的に表しています。

産地の違い

国産の石材が概ね良質で、耐久性が高いものが多いのは事実です。品質が高いからこその高級石材というわけで、それに見合うだけの耐久性の高さも魅力のひとつです。石そのものの密度が非常に高いので、吸水性が低く長持ちします。
また、加工技術の高さも忘れてはいけない要素です。
しかし、近年の産出量の落ち込みにより、全体的に市場価格が高騰している傾向にあります。現在国内に流通している墓石の約8割は海外産であるという背景も大きく影響していると言えます。
では、その海外の石材事情はどうでしょう?実はこちらも、国産の石材に拮抗できるほど良質なものがたくさんあります。質が高い割に安価なものが多いのでなかなか評価がされにくいのですが、これは人件費や加工費が安く抑えられるというのが大きな要因で、必ずしも質が低いからというわけではないのです。実際、非常に美しい見た目の石材も多く、特にインド産の墓石の美しさは格別です。
ただし、品質に大きなばらつきがあるのが難点です。墓石はとても大きな買い物です。素人目で安易に判断して、粗悪品を掴んでしまったという声も少なくありません。
国産・海外産どちらを選択するにしても、良い石材店を見つけ、石材のプロにきちんと相談して判断するのが大切です。

墓石を選ぶ基準

墓石は、ほぼ100%屋外に置くものです。それを念頭に置くと、必然的に以下の2点が判断する上での基準の軸になります。

 ◇耐久性が高いもの
 ◇外観の美しさが長く続くもの

経年により本来は黒い色味の石材だったものの光沢がなくなって白っぽくなってしまったり、石の内部から錆が出てきて赤く変色してしまった例もあります。

墓石は現地で、現物を見て選ぶべし

良い石材を選ぶのに最も大切なことは、実物を見ることです。石材店は、文字通り墓石のプロです。自分が希望する価格や外観などを伝えて、それに合う石材を見せてもらうのはとても重要です。
それにはサンプルの石だけではなく、霊園にある墓石を見ることが大切です。実際に屋外で何十年と置かれた墓石の経年変化を確かめれば、不安要素も少なくなり、より安心して墓石を選ぶことができるでしょう。
墓石を買うのは、一生のうちに何度もあることではありません。納得のいく墓石を選ぶために、しっかりと情報収集をして、プロから話を聞くことがとても大切なのです。