火葬式の費用を抑えるには

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4b8bad361f4b242ed113f66a625d5f73_s虚礼廃止、という掛け声が日本社会で広まったのは、いつのことからかご存じですか。実はなんと、昭和10年代のこと。今から80年も前から日本人は「内容が伴わない儀礼はやめよう!」と声を上げ続けていたのです。……もちろん皆さんもお分かりの通り、今でもこの言葉があるということは、わたしたちは「虚礼」から離れられずにいるということを意味しています。

さて「儀礼」の最たるものであるお葬式。これはとにかくお金がかかってしまうものですし、しかも何にどれだけお金がかかったかわかりづらいものでもあります。お葬式にかかる費用をできるだけ安くし、しかも追加費用がかからないようにしたい……という要望から、最近増えているのが「火葬式」です。

3e5a503af183a0b9fc4842d680cc0e15_s現代の日本では、ほぼ100%に近い方が火葬を行っています。簡単に、人が亡くなった後の流れを振り返っておきましょう。病院もしくはご自宅で人が亡くなると、医師が確認して「死亡診断書」を書きます。これは「死亡届」と一対になっており、これを亡くなった方の本籍地、または現住所地、もしくはなくなった場所の区市町村役場に提出します。すると役所から火葬・埋葬許可証が交付されます。これで火葬や土葬を行うことができるようになりますが、この際死亡された時間から24時間待たなければいけません。「葬儀は行わず、自分たちの手で」と考えた場合に、一番障害になるのがこの24時間です。基本的に、病院は亡くなられた時に役目は終わり。できるだけ早くご遺体は搬出してほしい、と考えています。ですから、臨終後にはすぐ「葬儀社はお決まりですか」と話を持ちかけて来ますし、なんなら病院出入りの葬儀社を……ということになるのです。

逆に言えば、ここさえクリアできれば、人が亡くなった時にやるべきことを最小限にすることができます。そこをきちんと担保し、その上で最低限度の葬儀を行うことができるのが「火葬式」というわけです。
一般的に、火葬式(直葬)に含まれているものは以下のものだけです。

  • ・寝台車(病院から安置場所まで)
  • ・ドライアイス
  • ・枕飾り一式
  • ・安置場所の料金
  • ・お棺
  • ・仏衣一式
  • ・納棺用ふとん一式
  • ・法的手続き代行(死亡届・火葬許可証など)
  • ・寝台車(火葬場まで)
  • ・火葬料金
  • ・骨壷
  • ・骨箱
  • ・仏花
  • ・自宅飾り一式
  • ・白木の位牌

これに、運営スタッフの人件費を含む場合もあります。現在のところ、安いところで18万円というのが相場でしょうか。これにお坊様をお呼びすると、さらに費用が発生します。法要と戒名で、合わせて7万円程度というところでしょうか。納骨などお墓関係のことは別にして、最低限のお葬式を考えるとこの価格でまかなえると考えていいようです。

火葬式の費用を抑えるには

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4b8bad361f4b242ed113f66a625d5f73_s虚礼廃止、という掛け声が日本社会で広まったのは、いつのことからかご存じですか。実はなんと、昭和10年代のこと。今から80年も前から日本人は「内容が伴わない儀礼はやめよう!」と声を上げ続けていたのです。……もちろん皆さんもお分かりの通り、今でもこの言葉があるということは、わたしたちは「虚礼」から離れられずにいるということを意味しています。

さて「儀礼」の最たるものであるお葬式。これはとにかくお金がかかってしまうものですし、しかも何にどれだけお金がかかったかわかりづらいものでもあります。お葬式にかかる費用をできるだけ安くし、しかも追加費用がかからないようにしたい……という要望から、最近増えているのが「火葬式」です。

3e5a503af183a0b9fc4842d680cc0e15_s現代の日本では、ほぼ100%に近い方が火葬を行っています。簡単に、人が亡くなった後の流れを振り返っておきましょう。病院もしくはご自宅で人が亡くなると、医師が確認して「死亡診断書」を書きます。これは「死亡届」と一対になっており、これを亡くなった方の本籍地、または現住所地、もしくはなくなった場所の区市町村役場に提出します。すると役所から火葬・埋葬許可証が交付されます。これで火葬や土葬を行うことができるようになりますが、この際死亡された時間から24時間待たなければいけません。「葬儀は行わず、自分たちの手で」と考えた場合に、一番障害になるのがこの24時間です。基本的に、病院は亡くなられた時に役目は終わり。できるだけ早くご遺体は搬出してほしい、と考えています。ですから、臨終後にはすぐ「葬儀社はお決まりですか」と話を持ちかけて来ますし、なんなら病院出入りの葬儀社を……ということになるのです。

逆に言えば、ここさえクリアできれば、人が亡くなった時にやるべきことを最小限にすることができます。そこをきちんと担保し、その上で最低限度の葬儀を行うことができるのが「火葬式」というわけです。
一般的に、火葬式(直葬)に含まれているものは以下のものだけです。

  • ・寝台車(病院から安置場所まで)
  • ・ドライアイス
  • ・枕飾り一式
  • ・安置場所の料金
  • ・お棺
  • ・仏衣一式
  • ・納棺用ふとん一式
  • ・法的手続き代行(死亡届・火葬許可証など)
  • ・寝台車(火葬場まで)
  • ・火葬料金
  • ・骨壷
  • ・骨箱
  • ・仏花
  • ・自宅飾り一式
  • ・白木の位牌

これに、運営スタッフの人件費を含む場合もあります。現在のところ、安いところで18万円というのが相場でしょうか。これにお坊様をお呼びすると、さらに費用が発生します。法要と戒名で、合わせて7万円程度というところでしょうか。納骨などお墓関係のことは別にして、最低限のお葬式を考えるとこの価格でまかなえると考えていいようです。