墓石の種類と選ぶポイント① 〜花崗岩について

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暮石の種類を知っておくのは、お墓を作る上でとても重要です。外観を左右するのはもちろん、種類によっては価格に大きな差が出るので、情報をきちんと知っておくことが大切です。
現在日本では、主に2種類の墓石が使われています。「花崗岩」と「安山岩」です。それぞれ見ていきましょう。

花崗岩

「花崗岩(かこうがん)」は、火山が爆発した際に地中深くでゆっくりと冷えて固まってできた岩石のことです。いわゆる「御影石(みかげいし)」がこれに当たます。硬度が高く熱にも強いということで、普段霊園で雨風にさらされることの多い墓石用の素材としては最適です。耐久性が高いため、古くは神社の石垣や鳥居に使われていました。事実、使用率は日本の墓石の8割以上を占めているといいます。
御影石の「御影」とは実は地名からきており、旧兵庫県武庫郡御影町、現在の神戸市東灘区が主な産地だったため、御影石と呼ばれるようになりました(現在採石はおこなわれていません)。
花崗岩の特徴は、耐久性の他にこんな点も挙げられます。


◇石質が硬いこと。
 昔は加工が難しかったのですが、現在はダイヤモンドを使って研磨加工ができるようになりました。

◇磨くと光沢が出ること。
 岩石が結晶化してできた御影石は、磨くと石に含まれる結晶成分が美しく輝きます。
 前述のように技術が大きく発達したため、現在は美しく加工することが可能になりました。

◇一度磨いて艶を出した御影石は、お手入れをすれば長く美しい艶を保つことができます。

◇産地によって模様が異なること。
 世界中から産出されていますが、含まれる成分の違いや割合によって産地が同じでも色や模様が微妙に変わります。
 まさに千差万別、同じものは二つとありません。

花崗岩には国内産・国外産ともに数多くの種類があります。その中でも、一部分ではありますが代表的なものを見ていきます。

花崗岩①庵治石

「庵治石(あじいし)」は、香川県で採石される最高峰の品質を誇る石材です。そのクオリティの高さは西の横綱と呼称されます。もちろん価格も横綱級で「墓石のダイヤモンド」と呼ばれる所以です。
水晶に近い高さの硬度を誇り、一度加工すれば経年劣化・変化はほとんどおこらない、まさに魔法のような石です。

花崗岩②万成石

「万成石(まんなりいし)」は岡山県岡山市北西部万成で採掘される石材です。その色合いから通称「桜御影」とも呼ばれ、非常に人気の高い石です。
女性的な印象が強いですが、実は吸水率がとても低く、日本国内の石材の中でも屈指の耐久性を誇るのも特徴のひとつです。

花崗岩③世界の花崗岩

海外産の花崗岩の中でも、インドは古くから良質の石を産出しており、品質も安定しています。
特に南アフリカ産は近年人気が高くなっており、インパラブラックという黒御影石と、アーバングレーという白御影石がそれぞれ人気を博しています。
インパラブラックは産出量が多く供給が安定しているため、高価と言われる黒御影石の中では比較的手頃な値段で購入することができます。大きな原石が採石しやすい点も、墓石に適していると言えます。
アーバングレーはも産出量が多く手に入りやすい石材です。その割に良質な石で、吸水率の低さや硬度の高さ、ガラスのような透明感のある石目は、墓石の形式を問わず使いやすい石材と言えるでしょう。

墓石の種類と選ぶポイント① 〜花崗岩について

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暮石の種類を知っておくのは、お墓を作る上でとても重要です。外観を左右するのはもちろん、種類によっては価格に大きな差が出るので、情報をきちんと知っておくことが大切です。
現在日本では、主に2種類の墓石が使われています。「花崗岩」と「安山岩」です。それぞれ見ていきましょう。

花崗岩

「花崗岩(かこうがん)」は、火山が爆発した際に地中深くでゆっくりと冷えて固まってできた岩石のことです。いわゆる「御影石(みかげいし)」がこれに当たます。硬度が高く熱にも強いということで、普段霊園で雨風にさらされることの多い墓石用の素材としては最適です。耐久性が高いため、古くは神社の石垣や鳥居に使われていました。事実、使用率は日本の墓石の8割以上を占めているといいます。
御影石の「御影」とは実は地名からきており、旧兵庫県武庫郡御影町、現在の神戸市東灘区が主な産地だったため、御影石と呼ばれるようになりました(現在採石はおこなわれていません)。
花崗岩の特徴は、耐久性の他にこんな点も挙げられます。


◇石質が硬いこと。
 昔は加工が難しかったのですが、現在はダイヤモンドを使って研磨加工ができるようになりました。

◇磨くと光沢が出ること。
 岩石が結晶化してできた御影石は、磨くと石に含まれる結晶成分が美しく輝きます。
 前述のように技術が大きく発達したため、現在は美しく加工することが可能になりました。

◇一度磨いて艶を出した御影石は、お手入れをすれば長く美しい艶を保つことができます。

◇産地によって模様が異なること。
 世界中から産出されていますが、含まれる成分の違いや割合によって産地が同じでも色や模様が微妙に変わります。
 まさに千差万別、同じものは二つとありません。

花崗岩には国内産・国外産ともに数多くの種類があります。その中でも、一部分ではありますが代表的なものを見ていきます。

花崗岩①庵治石

「庵治石(あじいし)」は、香川県で採石される最高峰の品質を誇る石材です。そのクオリティの高さは西の横綱と呼称されます。もちろん価格も横綱級で「墓石のダイヤモンド」と呼ばれる所以です。
水晶に近い高さの硬度を誇り、一度加工すれば経年劣化・変化はほとんどおこらない、まさに魔法のような石です。

花崗岩②万成石

「万成石(まんなりいし)」は岡山県岡山市北西部万成で採掘される石材です。その色合いから通称「桜御影」とも呼ばれ、非常に人気の高い石です。
女性的な印象が強いですが、実は吸水率がとても低く、日本国内の石材の中でも屈指の耐久性を誇るのも特徴のひとつです。

花崗岩③世界の花崗岩

海外産の花崗岩の中でも、インドは古くから良質の石を産出しており、品質も安定しています。
特に南アフリカ産は近年人気が高くなっており、インパラブラックという黒御影石と、アーバングレーという白御影石がそれぞれ人気を博しています。
インパラブラックは産出量が多く供給が安定しているため、高価と言われる黒御影石の中では比較的手頃な値段で購入することができます。大きな原石が採石しやすい点も、墓石に適していると言えます。
アーバングレーはも産出量が多く手に入りやすい石材です。その割に良質な石で、吸水率の低さや硬度の高さ、ガラスのような透明感のある石目は、墓石の形式を問わず使いやすい石材と言えるでしょう。