三回忌など、回忌法要の服装について

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衣装持ちの方も、服装に興味がない方でも、喪服というものはなるべく出番がきてほしくないファッションです。男性の場合はそれでも、いわゆる礼服は冠婚葬祭のおめでたいもの、おめでたくないもののどちらにでも使えるユーティリティさがあります。女性、特に和装の場合はそうもいかないのが悩ましいところですね。

長い患いをされている方が、徐々に容体が悪くなっていって……という状況の場合、お葬式やお墓の準備はなんとなく進めておくことは多いですね。一方で、病気の急変や事故などで突然亡くなられる方もおられます。病に冒されている姿を長く見続けるのはとてもつらいことですが、突然の不幸の知らせもまた胸をかきむしられるほど悲しいことです。それぞれのつらさや悲しさを抱えながらも、次に考えなければいけないのはお葬式のこと、そして喪服のことでしょう。

法要での喪服を考える時に、いちばん注意しなければいけないのが喪服の「格」です。とりあえず黒ければ喪服、ということではないので、ちょっと気にしておきましょう。

喪服には、正喪服・準喪服・略喪服という3つの格があります。

f75c16550e7e7aecd8d811165f037ad4_s男性の正喪服は、紋付の羽織に袴となります。女性は黒無地の五つ紋付きです。五つ紋とは、両胸・両袖・背中に家紋が入ったもの、とされています。帯揚げ、帯締めも黒となり、帯も黒無地のものを選びましょう。光物は避けるとされていますので、半襟や足袋も光沢のあるものは避けます。このように、厳密に言えば正喪服イコール和装です。しかし近年では、洋装を正喪服とする場合も増えています。男性はモーニング、女性はいわゆるブラックフォーマル。アンサンブル、スーツ、ワンピースですね。

準喪服は、正喪服から一段下がったもの。一般的な認識で「喪服」というと、この順喪服を指します。男性はダブルまたはシングルのブラックスーツです。ベストを着る場合は、ベストも黒で揃えましょう。女性の場合は形としては正喪服に準じますが、正喪服ほど重くないものでOKです。スカートは通常よりも長めがよいとされています。

略喪服は、急の不幸の場合のお通夜や、三回忌以降の法要に遺族ではない参列者が着るものです。男性の場合はダークスーツ、女性はダークアフタヌーンウェアがよいとされます。それぞれ暗い色ですが黒ではなく、喪服との差別化がされています。急の場合、喪服で参列することは「亡くなるのを待っていたのだ」という解釈になり、非礼だとされています。また正式の葬儀ではなく、「偲ぶ会」「お別れ会」などの場合も略喪服がよいとされています。

近年では、葬儀店でも喪服のレンタルを行っている場合があります。急の場合であれば、相談してみるのもひとつの解決策でしょう。

三回忌など、回忌法要の服装について

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衣装持ちの方も、服装に興味がない方でも、喪服というものはなるべく出番がきてほしくないファッションです。男性の場合はそれでも、いわゆる礼服は冠婚葬祭のおめでたいもの、おめでたくないもののどちらにでも使えるユーティリティさがあります。女性、特に和装の場合はそうもいかないのが悩ましいところですね。

長い患いをされている方が、徐々に容体が悪くなっていって……という状況の場合、お葬式やお墓の準備はなんとなく進めておくことは多いですね。一方で、病気の急変や事故などで突然亡くなられる方もおられます。病に冒されている姿を長く見続けるのはとてもつらいことですが、突然の不幸の知らせもまた胸をかきむしられるほど悲しいことです。それぞれのつらさや悲しさを抱えながらも、次に考えなければいけないのはお葬式のこと、そして喪服のことでしょう。

法要での喪服を考える時に、いちばん注意しなければいけないのが喪服の「格」です。とりあえず黒ければ喪服、ということではないので、ちょっと気にしておきましょう。

喪服には、正喪服・準喪服・略喪服という3つの格があります。

f75c16550e7e7aecd8d811165f037ad4_s男性の正喪服は、紋付の羽織に袴となります。女性は黒無地の五つ紋付きです。五つ紋とは、両胸・両袖・背中に家紋が入ったもの、とされています。帯揚げ、帯締めも黒となり、帯も黒無地のものを選びましょう。光物は避けるとされていますので、半襟や足袋も光沢のあるものは避けます。このように、厳密に言えば正喪服イコール和装です。しかし近年では、洋装を正喪服とする場合も増えています。男性はモーニング、女性はいわゆるブラックフォーマル。アンサンブル、スーツ、ワンピースですね。

準喪服は、正喪服から一段下がったもの。一般的な認識で「喪服」というと、この順喪服を指します。男性はダブルまたはシングルのブラックスーツです。ベストを着る場合は、ベストも黒で揃えましょう。女性の場合は形としては正喪服に準じますが、正喪服ほど重くないものでOKです。スカートは通常よりも長めがよいとされています。

略喪服は、急の不幸の場合のお通夜や、三回忌以降の法要に遺族ではない参列者が着るものです。男性の場合はダークスーツ、女性はダークアフタヌーンウェアがよいとされます。それぞれ暗い色ですが黒ではなく、喪服との差別化がされています。急の場合、喪服で参列することは「亡くなるのを待っていたのだ」という解釈になり、非礼だとされています。また正式の葬儀ではなく、「偲ぶ会」「お別れ会」などの場合も略喪服がよいとされています。

近年では、葬儀店でも喪服のレンタルを行っている場合があります。急の場合であれば、相談してみるのもひとつの解決策でしょう。