生きているうちにお墓を建てるのはあり？

平均寿命が80代後半となった現代は、老後の時間にゆとりがでてきました。そこで近年は終活といって、人生の終わりを落ち着いて迎えるための準備を行う方が増えてきました。その修活の一環として、自分のお墓を先に購入することを検討する方も多くなりました。
お墓を生前のうちに買うことを寿陵と言いますが、決して珍しいことではありません。むしろ亡くなったときに急にバタバタして故人を弔うどころではない状況に追われるよりは、時間にも資金にもゆとりがあるときに用意してしまおうという考えは合理的でしょう。家を新築するのと同じことですので、生前にお墓を建てるのはおめでたいこととされています。自分の好みの場所で好みのデザインのお墓をイメージしながらじっくり検討してみるのは楽しそうです。

土地だけ先に買うのはあり？

お墓はまだにしても、土地だけ先に買っておきたいと思う方もいるかもしれません。その前に、墓地は買うというイメージがあると思いますが、実際は土地を買うのではなく、使用料を払って借りるものです。永代使用料をまとめて払い、その後は年間管理費をおさめていきます。
それでは永代使用料と年間管理費を払っておけば土地だけ確保できるのかというと、実はそういうわけにはいかないことが多いのです。特に公営霊園は墓石も建てなければいけない事が多く、生前に墓石も用意することが一般的です。墓石には戒名を記載しますが、生前戒名と言って生きているうちから戒名をお寺などでつけてもらいます。位によって金額は変わってきますので、自分の資産とにらめっこしながら考えることができるのも生前にお墓を建てる、戒名を付けてもらうメリットといえるかもしれません。