御遺骨を納骨する時期に決まりはあるのでしょうか。
手元においておくと「周囲からいい加減だと言われかねないので墓石の建立を慌てて決めてしまう」という方は多いのではないでしょうか。今回は、墓石を建てる時期について紹介します。

お墓を建てる時期はいつがいいの？

実は、火葬を済ませた御遺骨をいつまでに納骨しなければいけないという法律や決まりはありません。つまり、御遺骨を骨壷の状態で自宅に安置しても問題は無いのです。
これまでにも紹介してきましたが、御遺骨を埋葬する方法として

• ・お墓に納骨する
• ・納骨堂に納める
• ・永代供養墓に埋葬する
• ・樹木葬に埋葬する
• ・散骨する

大きくは、以上の５つの選択肢があがりますが、どの方法であれば納得の行く方法であるのかをじっくり考える期間と、用意までの時間がありますので、四十九日までに用意するというのは時間的にも余裕がありません。特に決まりもありませんし、あまり急かされることなく納得の行くように決めることです。

ただし、いつまでも遺骨を手元においておくと「故人が安心して休めない」という考えもありますので、一般的な目安として一周忌の法要に納骨するのがベストといえます。

また、もしここまでにお墓が用意できない場合には、お墓ができるまで寺院に遺骨を預けたり納骨堂を利用します。

お墓が完成するまでにどのくらいかかるの？

岩崎石材店の場合、お墓ができるまでの工程は以下の通りです。

〔　お墓ができるまでの工程　〕

1. 1.墓地区画を決める
2. 2.墓地使用申込み
3. 3.永代使用料などの支払い
4. 4.永代賞許可証の発行
5. 5.石工事施行契約
6. 6.完成引き渡し

お墓ができるまでに少なくとも1~2ヶ月ほどかかります。お墓を建てるためには、墓地の購入、カロート（納骨棺）や境界石の設置工事、墓碑の彫刻が必要です。

生前にお墓を建てる人もいる

生前、元気なうちに墓地だけを先に購入しておいて墓石を建てないでおくことや、生前に自分でお墓を建てておく人もいます。

もし、家族に任せるのではなく、ご自身でお墓を建てる場合は、この方法は御遺族に負担がかかりにくいです。自分好みのお墓を建てられるだけでなく、お墓は相続の対象にならないため節税対象になるからです。

墓地だけを購入する場合は墓地を買ってから◯年以内にお墓を建てることという規定がある場合もあるので墓地の契約を確認しておきましょう。