永代供養とは

投稿日:

「永代」の意味と期間

5330af754594fe1506644ea71d557bc0_sお墓関係でよく見かける専門用語はいくつもありますが、イメージと内容がかけ離れているものの一つが「永代供養」でしょう。
文字を素直に読むと、「永遠に、代々、供養が行われる」となります。文字通りならば、一度お願いすれば子々孫々にわたってご供養が続いていく、となりますが、現代日本のお墓事情においては「永代」は「未来永劫」を意味するわけではありません。まあ「永久不滅ポイント」というサービスもありますけど、あれも何千年も続くとお思いになる方はおそらくおられませんよね……。
とまあそういうわけで、今の日本において「永代供養」とは文字通りの意味とは違うことをあらわします。すなわち、「お参り・お守りする家族がいなくなっても、お墓はお寺や霊園が責任を持ちます」ということです。一般のお墓はこまめにお参りをしたり、時に応じて法要を行ったり、年々管理費を払って維持したりしていく必要があります。今からご説明する「永代供養墓」は、これらを行う必要は原則ありません。もちろん「しなくてもよい」ということで、「してはいけない」ということではありませんから、普通のお墓と同じようにお参りしてお線香を上げることもできます。

永代供養墓と一般のお墓の違い

近年増えてきた「永代供養墓」とは、どういうものなのでしょうか。
まずその形態から見てみましょう。埋葬のかたちとしては、「合葬墓」「共同墓」などといわれるタイプのものがほとんどです。他のご遺骨と同じお墓、もしくは同じ納骨堂に一緒に納められるために、このような呼び方をします。他にも永代供養塔、倶会一処墓、永代納骨堂などさまざまな呼び方をされます。

特色としては、上記とも重なりますが

  • 1.定期的にお墓参りをしなくても、お寺・霊園が責任をもって供養と管理を行う
  • 2.墓石の代金がかからない、墓地使用料が割安になる。このため一般のお墓を建立するより費用を抑えられる
  • 3.宗教宗派を問わない場合が多い
  • 4.新たに檀家になったり、信徒になるする必要がない

となります。1.については先に述べたように「永代供養」そのもの、ということですね。多くの永代供養墓では、「三十三回忌まではお祀りをして、その後は合葬する」ということになっています。
2.についても大きな利点と感じている方は多いようです。お墓にかかる平均費用は、法要などを除くとおよそ160万円程度です。しかし永代供養墓であれば、安いもので10万円、高くても100万円。おおよそ平均を取ると、30万円から50万円ほどになるようです。高めにとっても、一般の形のお墓の三分の一程度になります。
3.は近年あまり問わない霊園も増えましたが、お寺が直接運営している永代供養墓の場合は「伝統仏教に限る」という規定があることもあります。この場合は、仏教系であろうといわゆる新宗教を信奉されている方は入ることができません。
4.は3.と似たようなことですが、今でも寺院墓地では檀家になることが前提になる場合があります。これをわずらわしいと感じるなら、永代供養墓にはアドバンテージがあるといえるでしょう。

永代供養墓の構造

pl-2014294220234では実際の永代供養墓は、どんな構造になっているでしょうか。大きく分けると、3つのタイプに別れます。

  • 1.大型の納骨堂で、地上部分には仏像や仏塔、石碑、聖堂を作るタイプ。ご遺骨は地下もしくは半地下に納骨室、納骨棚を作ります。
  • 2.ご遺骨を安置する納骨堂を建て、併せて合葬する合祀墓、合葬墓を建てるタイプ。永代供養が終わったら、ご遺骨はこちらに移されます。
  • 3.個人ごとに分けた個人墓。おひとりにひとつ、小さな石碑を建てます。
  • 1.や2.のような合葬するタイプは、ご遺骨を納めてある方のお名前を墓誌の石板や過去帳に記録してあります。

また、気になる供養の方法ですが、これはお寺や霊園によってさまざまです。お彼岸やお盆にあわせて合同供養祭を行ったり、年一回または月一回ご供養をしたりするなど、まとめてご供養を行う場合。また、納められている方の祥月命日ごとにご供養をしたり、回忌法要も行うなどの場合があります。

永代供養墓の費用

pixta_17088313_S先の項目でも軽く触れましたが、永代供養墓は一般のお墓よりも費用がかかりません。ではその内訳は、どのようになるでしょうか。

  • 1.永代供養料
  • 2.納骨法要(お布施)
  • 3.刻字料

これが、永代供養墓に遺骨を納めるために必要な費用となります。
1.の永代供養料は、その名の通り定められた期間供養を行うための費用です。これが永代供養墓にかかる費用のメインとなります。永代供養の期間は30年、三十三回忌まで、五十回忌までなど場合によって異なります。
2.の納骨法要は、行わない場合もありますが基本的にはセットです。新たにお墓を建立される場合や、お墓の引っ越し(改葬)の場合にも行う法要です。
3.の刻字料は、墓誌や石碑に故人のお名前や戒名を刻むための費用です。
またこれ以外にも、毎年継続して費用が発生する場合もあります。年会費や管理費が必要な場合もありますが、多くの場合は生前に申し込みをした場合になります。事前に申し込みをしておき、いざ納骨となるまでの間に毎年数千円規模で会費などを納めます。
レアケースですが、寺院が運営している永代供養墓では檀家になる必要がある場合もあります。檀家になると、入檀料や護持会費など一般的に檀家として寺院墓地に入る場合に必要な費用は発生します。

また、納骨後に法要を行う場合はもちろん別途費用が必要になります。永代供養料に回忌法要のお布施や費用は含まれないことが一般的ですから、法要は別会計ということになります。

新しい永代供養の形「送骨」

pixta_17547986_Sさて、永代供養墓という考え方自体も比較的最近出てきた概念ですが、そんな中で話題を呼んだのが、埼玉県熊谷市にあるお寺、見性院がはじめた「送骨」です( http://www.eitaibo.com/soukotsu/ )。ゆうパックで骨壷を直送可能、永代供養料3万円、戒名不要、宗教・宗派・国籍不問とこれまでの常識を大きく覆しました。ウェブサイトから、または電話で申し込みをすると、詳細の説明や打ち合わせを経て段ボール箱など送骨用のセットが送られてきます。このセットに骨壷を納めて返送するだけですべての手続は終わり、ということになります。見性院は創建から400年を越える歴史のあるお寺ですが、2012年には檀家制度を廃止し、この「送骨」制度をはじめさまざまな新しい取り組みを行っています。

見性院だけにとどまらず、最近では多くの寺院が送骨の受付を始めています。オプション費用を払うことで、戒名を授けてくださる寺院もあるので、ご希望の方は調べてみるとよいでしょう。

おすすめのサイト:
東京、埼玉、千葉、神奈川の永代供養墓なら”博愛の絆”
スタイルを選べる 埼玉県川越市の永代供養墓”鶴ヶ島さくら並木霊園”

永代供養とは

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「永代」の意味と期間

5330af754594fe1506644ea71d557bc0_sお墓関係でよく見かける専門用語はいくつもありますが、イメージと内容がかけ離れているものの一つが「永代供養」でしょう。
文字を素直に読むと、「永遠に、代々、供養が行われる」となります。文字通りならば、一度お願いすれば子々孫々にわたってご供養が続いていく、となりますが、現代日本のお墓事情においては「永代」は「未来永劫」を意味するわけではありません。まあ「永久不滅ポイント」というサービスもありますけど、あれも何千年も続くとお思いになる方はおそらくおられませんよね……。
とまあそういうわけで、今の日本において「永代供養」とは文字通りの意味とは違うことをあらわします。すなわち、「お参り・お守りする家族がいなくなっても、お墓はお寺や霊園が責任を持ちます」ということです。一般のお墓はこまめにお参りをしたり、時に応じて法要を行ったり、年々管理費を払って維持したりしていく必要があります。今からご説明する「永代供養墓」は、これらを行う必要は原則ありません。もちろん「しなくてもよい」ということで、「してはいけない」ということではありませんから、普通のお墓と同じようにお参りしてお線香を上げることもできます。

永代供養墓と一般のお墓の違い

近年増えてきた「永代供養墓」とは、どういうものなのでしょうか。
まずその形態から見てみましょう。埋葬のかたちとしては、「合葬墓」「共同墓」などといわれるタイプのものがほとんどです。他のご遺骨と同じお墓、もしくは同じ納骨堂に一緒に納められるために、このような呼び方をします。他にも永代供養塔、倶会一処墓、永代納骨堂などさまざまな呼び方をされます。

特色としては、上記とも重なりますが

  • 1.定期的にお墓参りをしなくても、お寺・霊園が責任をもって供養と管理を行う
  • 2.墓石の代金がかからない、墓地使用料が割安になる。このため一般のお墓を建立するより費用を抑えられる
  • 3.宗教宗派を問わない場合が多い
  • 4.新たに檀家になったり、信徒になるする必要がない

となります。1.については先に述べたように「永代供養」そのもの、ということですね。多くの永代供養墓では、「三十三回忌まではお祀りをして、その後は合葬する」ということになっています。
2.についても大きな利点と感じている方は多いようです。お墓にかかる平均費用は、法要などを除くとおよそ160万円程度です。しかし永代供養墓であれば、安いもので10万円、高くても100万円。おおよそ平均を取ると、30万円から50万円ほどになるようです。高めにとっても、一般の形のお墓の三分の一程度になります。
3.は近年あまり問わない霊園も増えましたが、お寺が直接運営している永代供養墓の場合は「伝統仏教に限る」という規定があることもあります。この場合は、仏教系であろうといわゆる新宗教を信奉されている方は入ることができません。
4.は3.と似たようなことですが、今でも寺院墓地では檀家になることが前提になる場合があります。これをわずらわしいと感じるなら、永代供養墓にはアドバンテージがあるといえるでしょう。

永代供養墓の構造

pl-2014294220234では実際の永代供養墓は、どんな構造になっているでしょうか。大きく分けると、3つのタイプに別れます。

  • 1.大型の納骨堂で、地上部分には仏像や仏塔、石碑、聖堂を作るタイプ。ご遺骨は地下もしくは半地下に納骨室、納骨棚を作ります。
  • 2.ご遺骨を安置する納骨堂を建て、併せて合葬する合祀墓、合葬墓を建てるタイプ。永代供養が終わったら、ご遺骨はこちらに移されます。
  • 3.個人ごとに分けた個人墓。おひとりにひとつ、小さな石碑を建てます。
  • 1.や2.のような合葬するタイプは、ご遺骨を納めてある方のお名前を墓誌の石板や過去帳に記録してあります。

また、気になる供養の方法ですが、これはお寺や霊園によってさまざまです。お彼岸やお盆にあわせて合同供養祭を行ったり、年一回または月一回ご供養をしたりするなど、まとめてご供養を行う場合。また、納められている方の祥月命日ごとにご供養をしたり、回忌法要も行うなどの場合があります。

永代供養墓の費用

pixta_17088313_S先の項目でも軽く触れましたが、永代供養墓は一般のお墓よりも費用がかかりません。ではその内訳は、どのようになるでしょうか。

  • 1.永代供養料
  • 2.納骨法要(お布施)
  • 3.刻字料

これが、永代供養墓に遺骨を納めるために必要な費用となります。
1.の永代供養料は、その名の通り定められた期間供養を行うための費用です。これが永代供養墓にかかる費用のメインとなります。永代供養の期間は30年、三十三回忌まで、五十回忌までなど場合によって異なります。
2.の納骨法要は、行わない場合もありますが基本的にはセットです。新たにお墓を建立される場合や、お墓の引っ越し(改葬)の場合にも行う法要です。
3.の刻字料は、墓誌や石碑に故人のお名前や戒名を刻むための費用です。
またこれ以外にも、毎年継続して費用が発生する場合もあります。年会費や管理費が必要な場合もありますが、多くの場合は生前に申し込みをした場合になります。事前に申し込みをしておき、いざ納骨となるまでの間に毎年数千円規模で会費などを納めます。
レアケースですが、寺院が運営している永代供養墓では檀家になる必要がある場合もあります。檀家になると、入檀料や護持会費など一般的に檀家として寺院墓地に入る場合に必要な費用は発生します。

また、納骨後に法要を行う場合はもちろん別途費用が必要になります。永代供養料に回忌法要のお布施や費用は含まれないことが一般的ですから、法要は別会計ということになります。

新しい永代供養の形「送骨」

pixta_17547986_Sさて、永代供養墓という考え方自体も比較的最近出てきた概念ですが、そんな中で話題を呼んだのが、埼玉県熊谷市にあるお寺、見性院がはじめた「送骨」です( http://www.eitaibo.com/soukotsu/ )。ゆうパックで骨壷を直送可能、永代供養料3万円、戒名不要、宗教・宗派・国籍不問とこれまでの常識を大きく覆しました。ウェブサイトから、または電話で申し込みをすると、詳細の説明や打ち合わせを経て段ボール箱など送骨用のセットが送られてきます。このセットに骨壷を納めて返送するだけですべての手続は終わり、ということになります。見性院は創建から400年を越える歴史のあるお寺ですが、2012年には檀家制度を廃止し、この「送骨」制度をはじめさまざまな新しい取り組みを行っています。

見性院だけにとどまらず、最近では多くの寺院が送骨の受付を始めています。オプション費用を払うことで、戒名を授けてくださる寺院もあるので、ご希望の方は調べてみるとよいでしょう。

おすすめのサイト:
東京、埼玉、千葉、神奈川の永代供養墓なら”博愛の絆”
スタイルを選べる 埼玉県川越市の永代供養墓”鶴ヶ島さくら並木霊園”