まったく新しい、お参りのかたち~インターネット霊園~

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「気持ち」を手軽に届けよう

お墓のお参りや維持管理について、もっとも重視される点はなんでしょうか。東京都が平成17年に行った調査では、1位が「霊園へのアクセス」2位は「墓所の価格」でした(平成18年2月「平成17年度第4回インターネット都政モニターアンケート結果 東京都の霊園」)。「墓所の価格」については、長く使うものですし周辺の地価との兼ね合いもありますから、これは土地柄によって大きく異なります。しかし「霊園へのアクセス」は、誰もが直面する永遠の課題ではないでしょうか。
特に東京のような大都市圏では、地方から移住してきた方が数多くいます。お彼岸やお盆のたびに出身地まで墓参のために帰る、というのは、金銭的にも日程的にも大きな負担になってしまいます。
そのため、近年ではお墓の引っ越し(改葬)を行う例も増えてきましたが、これも費用面の負担はどうしても大きくなります。そこで、物理的な距離をまったく問題にしない解決策が登場しました。それが「インターネット霊園(ネット墓参)」です。
internet
ウェブサイトにログインし、サイト上でお参り。これなら、インターネットに接続できれば世界中どこからでも好きな時に墓参できることになります。
インターネット霊園にはさまざまな形式がありますが、大きく分かれるのは実際のお墓があるかないかです。実際にお墓がある場合は、霊園が追加サービスとして行う場合がほとんど。ウェブカメラで実際のお墓の様子を見たり、ネット上から供花を依頼することができます。一方実際のお墓がない場合は、墓石や故人の写真をサービス提供会社に送り、専用のウェブページを作ってもらうことになります。「記帳」することで、遺族にメッセージを伝えることもできるのです。
「インターネットでお墓参りなんて、失礼にあたるんじゃないか……?」と不安に思われる方も多いでしょう。しかし、国内ならまだしも海外に引っ越してしまったり、病気や高齢で足腰が弱くなってしまったり、実際にお参りすることが難しくなることは誰にでもあること。そんな時に、「お参りできない、お墓のお世話ができない」と悩んでつらい思いをすることは、故人も望むところではないでしょう。近年、お墓の清掃や供花を請け負うサービスがある霊園も増えています。このようなサービスとネット墓参を併用することで、お参りに対するハードルを少しでも下げ、心穏やかに故人のことを思う時間を作ることが一番大事ではないでしょうか。
お墓参りがやらなければいけない「義務」になってしまうと、誰にとってもつらいものです。故人を思い、今を生きるわたしたちがどう日々を過ごしているかを伝える。それが墓参の本来の意味だと思います。
たとえば、ご家庭のお仏壇にお線香をあげてお参りすることも、本来の墓参の代わりだと言えるのではないでしょうか。それを「失礼にあたる」という人は誰もいないでしょう。ちょっと大げさですが、お仏壇は今のインターネット霊園のさきがけと言えるかもしれません。わたしたち日本人は、そうやってお墓やお参りとうまくつきあってきたのですね。

まったく新しい、お参りのかたち~インターネット霊園~

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「気持ち」を手軽に届けよう

お墓のお参りや維持管理について、もっとも重視される点はなんでしょうか。東京都が平成17年に行った調査では、1位が「霊園へのアクセス」2位は「墓所の価格」でした(平成18年2月「平成17年度第4回インターネット都政モニターアンケート結果 東京都の霊園」)。「墓所の価格」については、長く使うものですし周辺の地価との兼ね合いもありますから、これは土地柄によって大きく異なります。しかし「霊園へのアクセス」は、誰もが直面する永遠の課題ではないでしょうか。
特に東京のような大都市圏では、地方から移住してきた方が数多くいます。お彼岸やお盆のたびに出身地まで墓参のために帰る、というのは、金銭的にも日程的にも大きな負担になってしまいます。
そのため、近年ではお墓の引っ越し(改葬)を行う例も増えてきましたが、これも費用面の負担はどうしても大きくなります。そこで、物理的な距離をまったく問題にしない解決策が登場しました。それが「インターネット霊園(ネット墓参)」です。
internet
ウェブサイトにログインし、サイト上でお参り。これなら、インターネットに接続できれば世界中どこからでも好きな時に墓参できることになります。
インターネット霊園にはさまざまな形式がありますが、大きく分かれるのは実際のお墓があるかないかです。実際にお墓がある場合は、霊園が追加サービスとして行う場合がほとんど。ウェブカメラで実際のお墓の様子を見たり、ネット上から供花を依頼することができます。一方実際のお墓がない場合は、墓石や故人の写真をサービス提供会社に送り、専用のウェブページを作ってもらうことになります。「記帳」することで、遺族にメッセージを伝えることもできるのです。
「インターネットでお墓参りなんて、失礼にあたるんじゃないか……?」と不安に思われる方も多いでしょう。しかし、国内ならまだしも海外に引っ越してしまったり、病気や高齢で足腰が弱くなってしまったり、実際にお参りすることが難しくなることは誰にでもあること。そんな時に、「お参りできない、お墓のお世話ができない」と悩んでつらい思いをすることは、故人も望むところではないでしょう。近年、お墓の清掃や供花を請け負うサービスがある霊園も増えています。このようなサービスとネット墓参を併用することで、お参りに対するハードルを少しでも下げ、心穏やかに故人のことを思う時間を作ることが一番大事ではないでしょうか。
お墓参りがやらなければいけない「義務」になってしまうと、誰にとってもつらいものです。故人を思い、今を生きるわたしたちがどう日々を過ごしているかを伝える。それが墓参の本来の意味だと思います。
たとえば、ご家庭のお仏壇にお線香をあげてお参りすることも、本来の墓参の代わりだと言えるのではないでしょうか。それを「失礼にあたる」という人は誰もいないでしょう。ちょっと大げさですが、お仏壇は今のインターネット霊園のさきがけと言えるかもしれません。わたしたち日本人は、そうやってお墓やお参りとうまくつきあってきたのですね。