デザインにもこだわりたい!故人の思い出を墓石に。

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さまざまな霊園をたずねると、最近の墓地の様子もずいぶん様変わりしたことに気づきます。その一番の変化は縦型の和型墓石と言われるお墓の形が最近では少なくなってきたことでしょうか。

各地で発生した大地震の影響もあり、近年の墓石の形は倒れにくく耐久性のよさが選ばれていることもあってオルガン型の墓石の需要が非常に増えました。

以前「お墓のデザイン〜お墓にも新しい潮流」の記事で、歴史上でみたお墓の形の変遷を紹介しましたが、時代に合わせて日本人の宗教観をはじめ、お墓に変化があらわれています。

数ある霊園を訪問するなかで、もうひとつ気づく変化でいえば、「愛」や「和」など、墓に象徴的な文字が刻まれるようになったこと。かつての「◯◯家之墓」という彫刻文字の墓は新しい墓石には見当たらなくなってきました。核家族が増えた現代にふさわしく、墓も夫婦墓や個人墓が増えたことがよくわります。墓の持つ宗教観やご先祖様の魂を宿す仏塔の意味は薄れ、現代ではその人が「生きた証」を象徴したモニュメントとなっているのでしょう。

今日では、できるだけお金も後継者の手間もかけさせまいと、お墓を建てることよりも納骨堂や永代供養墓を選択する人も多いですが、「せっかく墓石を建てるのであれば」と、建墓に対しての意義を持つのが現代流。少しでも大切な故人様を思い起こせる遺せるよう、お墓は遺族にとって、亡くした人の形を示す最後の面影となっているようです。

デザイン墓石とは

先程あげた縦型の「和型墓石」横型(オルガン型)の「洋型墓石」といった形は、いまや現代のスタンダードデザインといっても良いでしょう。価格も形を変形させたデザイン墓石に比べるとおさえられます。スタンダードな形の墓石の色を変えたり、彫刻文字も変化させるとより個性が出ます。また、故人が好きだったものを模したモニュメントを備える方法もあります。犬や、囲碁の碁盤、魚やゴルフボールなど、見れば墓石の中の人物がどのような嗜好があったのかがよくわかります。

デザイン墓石は認められているのか

墓石のデザインについては寺院、霊園に限らず、施設ごとに規定が違います。デザインはしてもいいがカロートの形にまで響かない程度であれば良しとする霊園などは比較的許容範囲が広いほうです。基本的にいえるのが、デザイン墓石に対する考え方については、いまだ一般的ではありません。

わたしが寺社や霊園を見てきた中では、寺社の多くは和型墓石に次いで洋型墓石が比較的多いといえます。特に古刹・名刹であるほど墓石の形は和型墓地に限定している場合が多いです。ただし、まれにですが従来の墓域に加えて別途販売区画を増やした墓域がある場合などは、限定的に新しい墓域ではモニュメントを飾ったり備えたお墓を認めてくれるお寺もあります。

ですので、もしデザイン墓石を建てたくて気になる霊園や寺社があれば、実際に訪ねてまわりの墓石の雰囲気などを確かめたり、管理スタッフや住職に相談してみることをおすすめします。

デザイン墓石のアイデアとは

はじめにもお話しましたが、デザインは墓石の形状を変えたものばかりではありません。文字ひとつとっても太さも書体も彫刻の種類が豊富ですし、手書きの文字をレーザー彫刻で掘る方法もあります。また、墓石に絵を彫刻したり、彫刻した部分に色を入れる象嵌という手法も職人の技術が光る手法です。あまりこだわりすぎたくないという方なら、石の色味を変えるだけでも華やかな印象に変わります。これまで当ブログで紹介した霊園での様子を一部紹介します。

ハーブが好きな方には・・
香り良いハーブ植栽墓域。スタッフによる手入れサービスも入念な霊園がおすすめ。
>>鶴ヶ島さくら並木霊園現地レポート
エコスタイルをお好みの方には・・
太陽光、風力発電を取り入れた墓域もおすすめです。
>>横浜みどりの森現地レポート
形ではなく霊峰富士を眺めたい・・
晴天時、全区画が霊峰富士を拝める霊園もあります。
>>メモリアルサンステージの現地レポート
オリジナリティを大切にしたい..
緩やかな曲線を描く芝生墓地。日曜送迎バス有りというサービスもいいですね。
>>リバティ所沢セントソフィア現地レポート
国籍を問わずグローバルな方に・・
庭木の植栽にこだわったイングリッシュボーダーガーデンにあふれる墓域です。
>>小平聖地公園セントソフィアの現地レポート
古刹名刹が好きな方に
400余年を超えるお寺には歴史溢れる名品が。ありがたいお経と眠る墓域です。
>>香積寺墓苑の現地レポート
 
仲間からの思いを・・
手書きのメッセージを寄せ書きのように転写したり、写真をレーザー彫刻で。
>>川口聖地公園セントソフィアの現地レポート
素材を変えて・・
ステンドガラスをはめ込んだ墓石で華やかな印象になります。
>>グリーンパーク新宿の現地レポート

デザイン墓石を建てる際の注意点

いかがでしたでしょうか。デザイン墓石といっても、バラエティに富んでいますね。お好きな方はあれこれとイメージが膨らんでしまうと思いますが、デザイン墓石を建てる際はあらかじめ注意する点があります。

  • □石種やデザインに耐久性があるか
  • □お墓が永年にわたるなかで掃除しにくいものではないか
  • □石の種類にくわしく、彫刻や設計技量のある石材店か
  • □墓石を建てる霊園はデザイン墓石を建てて良い規定があるか

お墓は故人様のものであり、継承してゆくご家族のもの。親族の誰もが守ってゆこうと納得のできるデザインをよく話し合って決めましょう。

デザインにもこだわりたい!故人の思い出を墓石に。

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さまざまな霊園をたずねると、最近の墓地の様子もずいぶん様変わりしたことに気づきます。その一番の変化は縦型の和型墓石と言われるお墓の形が最近では少なくなってきたことでしょうか。

各地で発生した大地震の影響もあり、近年の墓石の形は倒れにくく耐久性のよさが選ばれていることもあってオルガン型の墓石の需要が非常に増えました。

以前「お墓のデザイン〜お墓にも新しい潮流」の記事で、歴史上でみたお墓の形の変遷を紹介しましたが、時代に合わせて日本人の宗教観をはじめ、お墓に変化があらわれています。

数ある霊園を訪問するなかで、もうひとつ気づく変化でいえば、「愛」や「和」など、墓に象徴的な文字が刻まれるようになったこと。かつての「◯◯家之墓」という彫刻文字の墓は新しい墓石には見当たらなくなってきました。核家族が増えた現代にふさわしく、墓も夫婦墓や個人墓が増えたことがよくわります。墓の持つ宗教観やご先祖様の魂を宿す仏塔の意味は薄れ、現代ではその人が「生きた証」を象徴したモニュメントとなっているのでしょう。

今日では、できるだけお金も後継者の手間もかけさせまいと、お墓を建てることよりも納骨堂や永代供養墓を選択する人も多いですが、「せっかく墓石を建てるのであれば」と、建墓に対しての意義を持つのが現代流。少しでも大切な故人様を思い起こせる遺せるよう、お墓は遺族にとって、亡くした人の形を示す最後の面影となっているようです。

デザイン墓石とは

先程あげた縦型の「和型墓石」横型(オルガン型)の「洋型墓石」といった形は、いまや現代のスタンダードデザインといっても良いでしょう。価格も形を変形させたデザイン墓石に比べるとおさえられます。スタンダードな形の墓石の色を変えたり、彫刻文字も変化させるとより個性が出ます。また、故人が好きだったものを模したモニュメントを備える方法もあります。犬や、囲碁の碁盤、魚やゴルフボールなど、見れば墓石の中の人物がどのような嗜好があったのかがよくわかります。

デザイン墓石は認められているのか

墓石のデザインについては寺院、霊園に限らず、施設ごとに規定が違います。デザインはしてもいいがカロートの形にまで響かない程度であれば良しとする霊園などは比較的許容範囲が広いほうです。基本的にいえるのが、デザイン墓石に対する考え方については、いまだ一般的ではありません。

わたしが寺社や霊園を見てきた中では、寺社の多くは和型墓石に次いで洋型墓石が比較的多いといえます。特に古刹・名刹であるほど墓石の形は和型墓地に限定している場合が多いです。ただし、まれにですが従来の墓域に加えて別途販売区画を増やした墓域がある場合などは、限定的に新しい墓域ではモニュメントを飾ったり備えたお墓を認めてくれるお寺もあります。

ですので、もしデザイン墓石を建てたくて気になる霊園や寺社があれば、実際に訪ねてまわりの墓石の雰囲気などを確かめたり、管理スタッフや住職に相談してみることをおすすめします。

デザイン墓石のアイデアとは

はじめにもお話しましたが、デザインは墓石の形状を変えたものばかりではありません。文字ひとつとっても太さも書体も彫刻の種類が豊富ですし、手書きの文字をレーザー彫刻で掘る方法もあります。また、墓石に絵を彫刻したり、彫刻した部分に色を入れる象嵌という手法も職人の技術が光る手法です。あまりこだわりすぎたくないという方なら、石の色味を変えるだけでも華やかな印象に変わります。これまで当ブログで紹介した霊園での様子を一部紹介します。

ハーブが好きな方には・・
香り良いハーブ植栽墓域。スタッフによる手入れサービスも入念な霊園がおすすめ。
>>鶴ヶ島さくら並木霊園現地レポート
エコスタイルをお好みの方には・・
太陽光、風力発電を取り入れた墓域もおすすめです。
>>横浜みどりの森現地レポート
形ではなく霊峰富士を眺めたい・・
晴天時、全区画が霊峰富士を拝める霊園もあります。
>>メモリアルサンステージの現地レポート
オリジナリティを大切にしたい..
緩やかな曲線を描く芝生墓地。日曜送迎バス有りというサービスもいいですね。
>>リバティ所沢セントソフィア現地レポート
国籍を問わずグローバルな方に・・
庭木の植栽にこだわったイングリッシュボーダーガーデンにあふれる墓域です。
>>小平聖地公園セントソフィアの現地レポート
古刹名刹が好きな方に
400余年を超えるお寺には歴史溢れる名品が。ありがたいお経と眠る墓域です。
>>香積寺墓苑の現地レポート
 
仲間からの思いを・・
手書きのメッセージを寄せ書きのように転写したり、写真をレーザー彫刻で。
>>川口聖地公園セントソフィアの現地レポート
素材を変えて・・
ステンドガラスをはめ込んだ墓石で華やかな印象になります。
>>グリーンパーク新宿の現地レポート

デザイン墓石を建てる際の注意点

いかがでしたでしょうか。デザイン墓石といっても、バラエティに富んでいますね。お好きな方はあれこれとイメージが膨らんでしまうと思いますが、デザイン墓石を建てる際はあらかじめ注意する点があります。

  • □石種やデザインに耐久性があるか
  • □お墓が永年にわたるなかで掃除しにくいものではないか
  • □石の種類にくわしく、彫刻や設計技量のある石材店か
  • □墓石を建てる霊園はデザイン墓石を建てて良い規定があるか

お墓は故人様のものであり、継承してゆくご家族のもの。親族の誰もが守ってゆこうと納得のできるデザインをよく話し合って決めましょう。