お墓をこれから購入するかたにとって、どんな種類の石を使って、どんなデザインのお墓を選ぶか悩まれることだと思います。デザインはなんとなく和風のもの、洋風のものというざっくりとしたイメージがあると思いますが、デザインのほかに石にもたくさんの種類があって、産地ごとに特色がたくさんあります。

墓石の種類

お墓の石としてもっとも一般的なのは御影石です。岩石としての分類では花崗岩で、お墓に限らず、古くから大理石とならび、建築には欠かせない石です。御影石は吸水性が低く、耐久性が高いというのが特徴で、長い年月が経っても風化が少ないことが特徴です。これから長い年月にわたり使われるものですので、吸水性が低く、長持ちするような固い石を選ぶようにしてください。
墓石に使用される石としては、御影石（花崗岩）のほかに、閃緑岩、斑糲岩、安山岩が一般的です。それぞれ、産地ごとに特色があり、その土地土地の風土にあったものが使用されてきました。
さらにこまかく分けると産地によって実に３００種類以上にもなります。白、グレー、赤、黒など、成分によって様々な色があります。一般的には、関東は黒い石が好まれ、関西は白い石が好まれる傾向にあります。
近年では国産のほかに、中国産、インド産の輸入された石が主流になってきました。国産の石は希少性が高くなり、高級な石として選ばれるようになりました。

墓石のデザイン

墓石のデザインは大きく分けて和型と洋型があります。
和型は江戸時代から主流のオーソドックスなものです。選択の幅が広く、予算にあったものを選びやすいのもポイントです。
洋型は近年和型とならび人気が高くなりました。シンプルな１段のタイプや、背が高い２段のタイプなど、デザインの幅が広いのが特徴です。
ほかにも古くからのデザインにとらわれない自由なデザインの墓石もあります。個人の趣味が反映されたものが多く、家族代々で使用されることも考慮したデザインがいいでしょう。