毎年夏になるとご先祖様の霊をお迎えするお盆の時期になります。地域によってお盆の時期というのは異なり、旧暦の7月15日とする新盆、新暦の8月15日とする旧盆に分けられます。近年では新盆は東京など限られた地域となり、旧盆が多くなっています。
お墓参りといえばお盆というほど、お墓参りの定番の時期ですが、遠方に住んでいたり、天候の状況によっては、必ずしも決まった日に行けない場合があります。そういったときにはどうしたら良いのでしょうか。

お墓参りはいつ行くもの？

お盆になると、ご先祖様をお迎えして、家族で供養し、再び送り出してあげます。お墓参りをすることが多いのもお盆ですが、お迎えをする13日、お見送りをする16日が適切とされています。

では、ご先祖様が不在になっている14日や15日にお墓参りをしても意味がないのでしょうか。もちろんそんなことはありません。不在になっている期間は、お墓を守ってくださる霊がいて、感謝の気持ちを伝える「留守参り」という習慣もあります。不在の間に、お墓をきれいにして、気持ちよくお戻りいただくという考えもあります。

お盆にお墓参りができないときは

ただし、遠方に住んでいたり、天候が悪かったりと、必ずしもお盆の期間にお墓参りに行けない場合もあると思います。決まった日にお墓参りをしなければいけないというわけではありませんので、そういった場合は、ご先祖様に手を合わせるなど気持ちをきちんと伝えることが大切です。

猛暑が続く今年の夏は特に、無理な外出を控えたほうがいい日もあります。お墓参りに出かけて倒れてしまったら、ご先祖様にも心配をかけてしまうことになりますので、体調との相談も忘れずに。もちろん、お墓をほったらかしにしてしまうことがないように、お盆にお墓参りができなかった場合でも、涼しくなった時期にお墓に行って、お掃除やお供えをしっかりして、きちんと手を合わせてくださいね。