お供え物のマナー

投稿日:

お盆や法事に限らず、お供え物をする機会というのは意外にたくさんあるものです。自分で参加できる場合はともかく、遠方で行けない場合、そこまでご縁が近くないのであえてお邪魔するのをはばかりたい場合など、その場に行けずにお供えをしたい、ということもあるはずです。
このような場合は、お供え物だけでもお送りしてご先祖様への敬意の気持ちをあらわしておくといいでしょう。
特に、配偶者のご実家などの場合、ちょっとした心遣いをしておくことで後々の親戚関係がうまくいくことがあります。
 回忌法要のご連絡などをいただいても、足を運べない場合は早めに事情を伝えましょう。墓前や仏前にご挨拶に行けなくても、心の中で手を合わせております……こういう気持ちのアピールをしておくことは大切です。行けないからといってむやみにぜいたくなお供え物をお送りする必要はありませんが、例えば新盆の場合や、例年のお盆でもお供えを丁寧に行っているような地域やご家庭の場合は、どのようなものをお送りすればよいか、ご両親やご家族に相場感を含めて率直に問い合わせてみるのが一番です。また、お供えの品をお送りするだけでは不躾になってしまいますから、一筆ご挨拶の手紙を添えるとよいでしょう。また、お供え物は法事の前日までには必ず着くようにお送りしてください。
ed8bee555ccd816d0a2b48e62b953404_sでは、どのようなものを送りすればよいでしょうか。供養とはそもそも気持ちの問題ですので、特に指定がなければ相場通りの価格帯の品をお送りすれば問題はないでしょう。一般的には、3000円〜5000円とされています。
食べ物なら、かまぼこ、佃煮などの日持ちがするもの、彩り鮮やかな果物、焼き菓子などのお菓子。仏事で使うものなら、お線香やろうそくなどの消耗品。仏事の後の食事で役に立つ、お酒やビール、お茶などもよいでしょう。お花をお送りするのも、仏事の座を華やかにしてくれます。胡蝶蘭や百合などが好まれますね。
果物をお贈りする場合は、数は奇数にするのがよいとされています。りんごやもも、メロン、パイナップル、スイカなど季節に応じてさまざまな果物が贈答品として扱われていますが、一番は故人が好きだったもの。また今挙げたものはある程度日持ちがするものですが、バナナやいちごなどの日持ちのしない果物は避けたほうが賢明です。

地方によっては、お盆のお供え物にそうめんを供える場合があります。そうめんには「仏様が極楽浄土に帰るときに、荷物をまとめる紐になる」という由来があるそうですが、その習慣がなければなかなかりかいしづらいものですよね。一方で、それが当たり前の地域で暮らしていれば、特に疑問も持たないことでしょう。お盆やお供え物に限らず、土地ごとの風習というのは「そういうもの」で、そこに現代の他の地域に住む人間が合理性や理屈を追求してもしかたがないことです。郷に入っては郷に従え、と古くからいいますが、しきたりや決まりごとは、あまりにも理不尽で誰かの不利益になるようなことではない限り、それに沿って動いたほうがよい場合がほとんどです。

誰もが気持ちよくご法事を終えられますように、お互い気遣ってお供えやお参りをいたしましょう。

お供え物のマナー

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お盆や法事に限らず、お供え物をする機会というのは意外にたくさんあるものです。自分で参加できる場合はともかく、遠方で行けない場合、そこまでご縁が近くないのであえてお邪魔するのをはばかりたい場合など、その場に行けずにお供えをしたい、ということもあるはずです。
このような場合は、お供え物だけでもお送りしてご先祖様への敬意の気持ちをあらわしておくといいでしょう。
特に、配偶者のご実家などの場合、ちょっとした心遣いをしておくことで後々の親戚関係がうまくいくことがあります。
 回忌法要のご連絡などをいただいても、足を運べない場合は早めに事情を伝えましょう。墓前や仏前にご挨拶に行けなくても、心の中で手を合わせております……こういう気持ちのアピールをしておくことは大切です。行けないからといってむやみにぜいたくなお供え物をお送りする必要はありませんが、例えば新盆の場合や、例年のお盆でもお供えを丁寧に行っているような地域やご家庭の場合は、どのようなものをお送りすればよいか、ご両親やご家族に相場感を含めて率直に問い合わせてみるのが一番です。また、お供えの品をお送りするだけでは不躾になってしまいますから、一筆ご挨拶の手紙を添えるとよいでしょう。また、お供え物は法事の前日までには必ず着くようにお送りしてください。
ed8bee555ccd816d0a2b48e62b953404_sでは、どのようなものを送りすればよいでしょうか。供養とはそもそも気持ちの問題ですので、特に指定がなければ相場通りの価格帯の品をお送りすれば問題はないでしょう。一般的には、3000円〜5000円とされています。
食べ物なら、かまぼこ、佃煮などの日持ちがするもの、彩り鮮やかな果物、焼き菓子などのお菓子。仏事で使うものなら、お線香やろうそくなどの消耗品。仏事の後の食事で役に立つ、お酒やビール、お茶などもよいでしょう。お花をお送りするのも、仏事の座を華やかにしてくれます。胡蝶蘭や百合などが好まれますね。
果物をお贈りする場合は、数は奇数にするのがよいとされています。りんごやもも、メロン、パイナップル、スイカなど季節に応じてさまざまな果物が贈答品として扱われていますが、一番は故人が好きだったもの。また今挙げたものはある程度日持ちがするものですが、バナナやいちごなどの日持ちのしない果物は避けたほうが賢明です。

地方によっては、お盆のお供え物にそうめんを供える場合があります。そうめんには「仏様が極楽浄土に帰るときに、荷物をまとめる紐になる」という由来があるそうですが、その習慣がなければなかなかりかいしづらいものですよね。一方で、それが当たり前の地域で暮らしていれば、特に疑問も持たないことでしょう。お盆やお供え物に限らず、土地ごとの風習というのは「そういうもの」で、そこに現代の他の地域に住む人間が合理性や理屈を追求してもしかたがないことです。郷に入っては郷に従え、と古くからいいますが、しきたりや決まりごとは、あまりにも理不尽で誰かの不利益になるようなことではない限り、それに沿って動いたほうがよい場合がほとんどです。

誰もが気持ちよくご法事を終えられますように、お互い気遣ってお供えやお参りをいたしましょう。