お盆の知識

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一般にお盆は8月中旬(8月13日~16日)の旧盆と言われる時期に迎えます。地域によっては新暦に基づく新のお盆(7月13日~16日)に迎えることもあります。2017年は8月11日が山の日の祝日にあたりますので、11日(金)〜16日(日)までがおやすみという方もいらしゃると思います。お盆休みになると帰省先でお墓参りをする家庭が多いのではないでしょうか。お盆はお墓参りをする習慣といっても間違いではありませんが、あらためてお盆とは何かを考えてみましょう。

お盆とは

お盆とは、ご先祖様、亡くなった家族の霊があの世から戻ってくる期間のことです。まずはお墓や玄関で迎え火を炊いてご先祖様の霊をお迎えします。家では盆棚(精霊棚)という棚または台に、お供え物や飾りを施します。そしてお盆の終わりには送り火を炊いて、再びご先祖様の霊をお見送りします。以下では迎え火、送り火、お供え物について少し詳しく書いてみます。

盆の入り

8月13日(または7月13日)を迎え盆(お盆の入り)とし、ご先祖様をお迎えします。地方や宗派によって違いはありますが、一般的には、お墓参りをしたあと、提灯に灯をともして自宅まで一緒にお迎えします。自宅の玄関で送り火をする場合は、焙烙(ほうろく)というお皿に、麻がら(おがら)という繊維に火をともし、ご先祖様の霊が道に迷わないよう目印になるようにします。焙烙や麻がらは仏具店で買えるほか、お盆の時期にはスーパーで売られていることもあります。

盆棚

お盆の期間には自宅に盆棚または精霊棚いう棚または台を置き、真菰を敷きます。その上に、ご先祖様の位牌・お供え物・好物などを配置します。近年では住宅のスペースの都合、盆棚が置けない場合は、仏壇の前に小さい机を置いてシンプルな祭壇を作ることも多くなりました。祭壇には、ご先祖様が乗るための「茄子の牛」と「きゅうりの馬」を用意します。なす、きゅうりにおがらをさして足にしますが、割り箸で代用する場合もあります。そして、個人が好きだったお供え物と、霊供膳でご先祖様をおもてなしします。ちなみに供養膳の器は仏具店でセットになっていることが多いです。祭壇の左右には提灯を配置します。新盆用には白提灯を用意し、玄関や仏壇の前に吊るします。提灯は左右対に配置するのが一般的ですが、住宅事情から一つという家庭もあります。

盆の明け

8月16日(または7月16日)を送え盆(お盆の明け)とし、ご先祖様を再びお見送りします。送り火同様に火をともし、ご先祖様が迷わないようにあの世に送り出してあげます。自宅の玄関で行うこともあれば、五山の送り火や、鐘楼流しといった地域で大々的に行うものまで様々です。

お盆の知識

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一般にお盆は8月中旬(8月13日~16日)の旧盆と言われる時期に迎えます。地域によっては新暦に基づく新のお盆(7月13日~16日)に迎えることもあります。2017年は8月11日が山の日の祝日にあたりますので、11日(金)〜16日(日)までがおやすみという方もいらしゃると思います。お盆休みになると帰省先でお墓参りをする家庭が多いのではないでしょうか。お盆はお墓参りをする習慣といっても間違いではありませんが、あらためてお盆とは何かを考えてみましょう。

お盆とは

お盆とは、ご先祖様、亡くなった家族の霊があの世から戻ってくる期間のことです。まずはお墓や玄関で迎え火を炊いてご先祖様の霊をお迎えします。家では盆棚(精霊棚)という棚または台に、お供え物や飾りを施します。そしてお盆の終わりには送り火を炊いて、再びご先祖様の霊をお見送りします。以下では迎え火、送り火、お供え物について少し詳しく書いてみます。

盆の入り

8月13日(または7月13日)を迎え盆(お盆の入り)とし、ご先祖様をお迎えします。地方や宗派によって違いはありますが、一般的には、お墓参りをしたあと、提灯に灯をともして自宅まで一緒にお迎えします。自宅の玄関で送り火をする場合は、焙烙(ほうろく)というお皿に、麻がら(おがら)という繊維に火をともし、ご先祖様の霊が道に迷わないよう目印になるようにします。焙烙や麻がらは仏具店で買えるほか、お盆の時期にはスーパーで売られていることもあります。

盆棚

お盆の期間には自宅に盆棚または精霊棚いう棚または台を置き、真菰を敷きます。その上に、ご先祖様の位牌・お供え物・好物などを配置します。近年では住宅のスペースの都合、盆棚が置けない場合は、仏壇の前に小さい机を置いてシンプルな祭壇を作ることも多くなりました。祭壇には、ご先祖様が乗るための「茄子の牛」と「きゅうりの馬」を用意します。なす、きゅうりにおがらをさして足にしますが、割り箸で代用する場合もあります。そして、個人が好きだったお供え物と、霊供膳でご先祖様をおもてなしします。ちなみに供養膳の器は仏具店でセットになっていることが多いです。祭壇の左右には提灯を配置します。新盆用には白提灯を用意し、玄関や仏壇の前に吊るします。提灯は左右対に配置するのが一般的ですが、住宅事情から一つという家庭もあります。

盆の明け

8月16日(または7月16日)を送え盆(お盆の明け)とし、ご先祖様を再びお見送りします。送り火同様に火をともし、ご先祖様が迷わないようにあの世に送り出してあげます。自宅の玄関で行うこともあれば、五山の送り火や、鐘楼流しといった地域で大々的に行うものまで様々です。