葬儀のスケジュールとは?

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9248190b5bc91b6f54cf4b7990a7ec12_s喪主として葬儀を行う立場にならないかぎり、葬儀がどのようなスケジュール感で行われるかはなかなかイメージしづらいものです。参列者としてお通夜やお葬式に参加するだけならもちろんですが、遺族として関わるだけでもわかりにくいですね。
では、一般的な葬儀のスケジュールを見てみましょう。

まず、葬儀に含まれる儀式や、行うべきことを挙げてみましょう。

  • 1.お迎え
    病院など、亡くなられた場所からご遺体をお迎えします。一般に病院はなるべく早くご遺体を移送したいという意向がありますから、亡くなられるとすぐに「葬儀業者はお決まりですか」と聞かれます。
  • 2.ご安置
    亡くなられたご遺体は、24時間安置しなければいけません。これは墓埋法(墓地、埋葬などに関する法律)に定められています。
  • 3.納棺
    安置するべき時間が過ぎると、お棺にお納めします。この際に、帷子などお葬式に応じた服装に改めます。
  • 4.お通夜
    ここから、ご遺族以外の方も参加する儀式となります。通夜振る舞いといって、参加される方に酒食を供することもありますので、この場合は手配が必要です。
  • 5.告別式(お葬式)
    いわゆるお葬式、本番です。お坊様をお呼びして、法要を営みます。ご遺族以外の参加者が一番多いのはこの儀式でしょう。近年では、初七日の法要まで一緒に行う場合が増えています。
  • 6.火葬
    ご遺族と一部の参列者が、骨揚げのために火葬場に赴きます。ご遺骨を骨壷に納めて、これで葬儀に関わる行事は完了です。
    • 58a1982af4db37dfafef454b47a46a6e_sこれらの行事を行うために、まず確認しなければいけないのは火葬のスケジュールです。これが決まらなければ他の行事は全て決められませんから、ここから逆算して計算していきます。お葬式ですから「亡くなった日を基準に考えればいいのでは……」と思いますが、実際にはそうはいかないのが現実です。なぜなら、火葬を上げるための火葬場にはどうしてもキャパシティの問題があるからです。
      特に都市部では、火葬場が十分にはない場合がほとんどです。亡くなる方が多い時期など、タイミングが悪いと何日か待たざるを得ない場合もあります。都内では、近年避けることが多い「友引」の日にも、火葬を行わなければさばけないことも多いようです。また、火葬を行う時間もやはり午後早目の時間に希望が集中します。火葬の前にお葬式を営み、火葬のあとにお斎をとるとすれば、早朝や夜に……というわけには行きません。また最近の傾向として、ご遺体を直接火葬場に持ち込む直葬を行う方も増えています。このような場合は、火葬する前のお別れに時間をとりたいと考えるご遺族も多いですから、時間がずれ込んでしまう場合も多いようですね。
      火葬場が空いておらず、時間がかかってしまう場合はドライアイス(一日につき1〜3万円)が必要になります。一週間を超える場合もまれにありますが、この場合はどうしてもご遺体の腐敗が進行しますから、エンバーミングという遺体保存作業が必要になります。これは専門的な技術なので、15万円以上の費用がかかる場合もあるようです。

      次に確認する必要があるのが、お坊様のスケジュールです。一般にお葬式でお願いしたお坊様にその後の法要も行っていただくことが多いですから、できれば故人の生前から馴染みのお坊様にお願いしたいところ。しかし亡くなられる日はわかっているわけではありませんから、その日その時にお願いできるお坊様に依頼しましょう。

      火葬とお坊様のスケジュールが決まると、そこから逆算して全ての日程を決めます。それから案内状の発送となりますから、とにかく急がなければいけないのが大変なところ。可能であれば、元気なうちからどんなお葬式にしたいか、誰を呼びたいか、どちらのお坊様にお願いしたいかなどを「エンディングノート」という形で残しておくのが賢明です。

葬儀のスケジュールとは?

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9248190b5bc91b6f54cf4b7990a7ec12_s喪主として葬儀を行う立場にならないかぎり、葬儀がどのようなスケジュール感で行われるかはなかなかイメージしづらいものです。参列者としてお通夜やお葬式に参加するだけならもちろんですが、遺族として関わるだけでもわかりにくいですね。
では、一般的な葬儀のスケジュールを見てみましょう。

まず、葬儀に含まれる儀式や、行うべきことを挙げてみましょう。

  • 1.お迎え
    病院など、亡くなられた場所からご遺体をお迎えします。一般に病院はなるべく早くご遺体を移送したいという意向がありますから、亡くなられるとすぐに「葬儀業者はお決まりですか」と聞かれます。
  • 2.ご安置
    亡くなられたご遺体は、24時間安置しなければいけません。これは墓埋法(墓地、埋葬などに関する法律)に定められています。
  • 3.納棺
    安置するべき時間が過ぎると、お棺にお納めします。この際に、帷子などお葬式に応じた服装に改めます。
  • 4.お通夜
    ここから、ご遺族以外の方も参加する儀式となります。通夜振る舞いといって、参加される方に酒食を供することもありますので、この場合は手配が必要です。
  • 5.告別式(お葬式)
    いわゆるお葬式、本番です。お坊様をお呼びして、法要を営みます。ご遺族以外の参加者が一番多いのはこの儀式でしょう。近年では、初七日の法要まで一緒に行う場合が増えています。
  • 6.火葬
    ご遺族と一部の参列者が、骨揚げのために火葬場に赴きます。ご遺骨を骨壷に納めて、これで葬儀に関わる行事は完了です。
    • 58a1982af4db37dfafef454b47a46a6e_sこれらの行事を行うために、まず確認しなければいけないのは火葬のスケジュールです。これが決まらなければ他の行事は全て決められませんから、ここから逆算して計算していきます。お葬式ですから「亡くなった日を基準に考えればいいのでは……」と思いますが、実際にはそうはいかないのが現実です。なぜなら、火葬を上げるための火葬場にはどうしてもキャパシティの問題があるからです。
      特に都市部では、火葬場が十分にはない場合がほとんどです。亡くなる方が多い時期など、タイミングが悪いと何日か待たざるを得ない場合もあります。都内では、近年避けることが多い「友引」の日にも、火葬を行わなければさばけないことも多いようです。また、火葬を行う時間もやはり午後早目の時間に希望が集中します。火葬の前にお葬式を営み、火葬のあとにお斎をとるとすれば、早朝や夜に……というわけには行きません。また最近の傾向として、ご遺体を直接火葬場に持ち込む直葬を行う方も増えています。このような場合は、火葬する前のお別れに時間をとりたいと考えるご遺族も多いですから、時間がずれ込んでしまう場合も多いようですね。
      火葬場が空いておらず、時間がかかってしまう場合はドライアイス(一日につき1〜3万円)が必要になります。一週間を超える場合もまれにありますが、この場合はどうしてもご遺体の腐敗が進行しますから、エンバーミングという遺体保存作業が必要になります。これは専門的な技術なので、15万円以上の費用がかかる場合もあるようです。

      次に確認する必要があるのが、お坊様のスケジュールです。一般にお葬式でお願いしたお坊様にその後の法要も行っていただくことが多いですから、できれば故人の生前から馴染みのお坊様にお願いしたいところ。しかし亡くなられる日はわかっているわけではありませんから、その日その時にお願いできるお坊様に依頼しましょう。

      火葬とお坊様のスケジュールが決まると、そこから逆算して全ての日程を決めます。それから案内状の発送となりますから、とにかく急がなければいけないのが大変なところ。可能であれば、元気なうちからどんなお葬式にしたいか、誰を呼びたいか、どちらのお坊様にお願いしたいかなどを「エンディングノート」という形で残しておくのが賢明です。