追善供養の考え方

投稿日:

pixta_15684350_S追善供養、という言葉をご存じの方は多いと思いますが、具体的にはどのようなことをすればよいのでしょうか。
アプローチの方法としては、4つあります。

  • 1.年回忌法要
    一周忌から三回忌など、いわゆる回忌法要のことです。おつきあいのある菩提寺、または檀家になっているお寺にお願いして、故人やご先祖様のために心をこめた読経、法要をお願いします。追善供養、といってまず思い当たるのは年回忌法要のことでしょう。
  • 2.お仏壇でのご給仕
    自宅にあるお仏壇でも、立派な供養を行うことができます。もっとも丁寧なやり方ですと、毎朝お水とご飯をお供えし、お経を上げます。夕方にも時間を決めてお経を上げるといいでしょう。読経をする際には、戒名(法名)も併せて唱えましょう。上げるお経は、浄土真宗なら正信偈・讃仏偈・重誓偈がよいとされています。私事で申し訳ありませんが、子供の頃お仏壇にお供えしたご飯を下げた後に、ちょっと固くなったご飯にお醤油をかけてちょっとあぶったものをよく食べさせてもらいました。とてもおいしかった思い出があります。こういうところから、お仏壇やお参りに対する意識は育っていくのですね。
  • 3.お墓参り
    お墓を大切にすることも、大切な追善供養です。熱心な方になると毎日家族で墓参をされる、ということもあるようですが、そこまではなかなかできないもの。毎月、季節ごと、お彼岸、お盆、お正月……お参りに行ける頻度というのはひとによってまったく異なり、それは多いからよい、少ないから悪いというものではありません。やはりそこにどれだけ気持ちを込めることができるかが大切なのです。また、できればご家族でいらっしゃることがよいと思います。ご両親やおじいさまおばあさまが熱心に墓石を磨き、墓域を掃除する姿を見せることで、子供たちはご先祖様とのつながり、命の連鎖を学ぶことができるでしょう。
  • 4.さまざまな宗教行事
    一般的に追善供養といえば上の三つですが、広く捉えれば仏様へのご奉仕はすべて追善供養になるともいえるでしょう。たとえばお世話になっているお寺のお手伝い。お掃除などの奉仕活動や、近所の子供達を集めたイベントなどお寺で行うさまざまな行事のお手伝いなど、いろいろなご奉仕が考えられます。また、お寺の改修や修繕などのお手伝いも供養になるでしょう。

8367ce3b8afe907e262daf67119e6104_s日蓮上人は、「回向功徳抄」の中で「人は亡くなると閻魔大王から全身に四十九本の釘を打たれる。さまざまな追善供養を行うことで釘は一本一本抜かれるのだ」という趣旨のことを書き残しています。それだけ追善供養を行うことは大切なのだ、という意味です。故人にとっても大切ですが、生きている私たちにとっても亡き人を思い、心を尽くす追善供養は大切な役割を果たします。ぜひ、日々の生活の中でご参考にされてください。

追善供養の考え方

投稿日:

pixta_15684350_S追善供養、という言葉をご存じの方は多いと思いますが、具体的にはどのようなことをすればよいのでしょうか。
アプローチの方法としては、4つあります。

  • 1.年回忌法要
    一周忌から三回忌など、いわゆる回忌法要のことです。おつきあいのある菩提寺、または檀家になっているお寺にお願いして、故人やご先祖様のために心をこめた読経、法要をお願いします。追善供養、といってまず思い当たるのは年回忌法要のことでしょう。
  • 2.お仏壇でのご給仕
    自宅にあるお仏壇でも、立派な供養を行うことができます。もっとも丁寧なやり方ですと、毎朝お水とご飯をお供えし、お経を上げます。夕方にも時間を決めてお経を上げるといいでしょう。読経をする際には、戒名(法名)も併せて唱えましょう。上げるお経は、浄土真宗なら正信偈・讃仏偈・重誓偈がよいとされています。私事で申し訳ありませんが、子供の頃お仏壇にお供えしたご飯を下げた後に、ちょっと固くなったご飯にお醤油をかけてちょっとあぶったものをよく食べさせてもらいました。とてもおいしかった思い出があります。こういうところから、お仏壇やお参りに対する意識は育っていくのですね。
  • 3.お墓参り
    お墓を大切にすることも、大切な追善供養です。熱心な方になると毎日家族で墓参をされる、ということもあるようですが、そこまではなかなかできないもの。毎月、季節ごと、お彼岸、お盆、お正月……お参りに行ける頻度というのはひとによってまったく異なり、それは多いからよい、少ないから悪いというものではありません。やはりそこにどれだけ気持ちを込めることができるかが大切なのです。また、できればご家族でいらっしゃることがよいと思います。ご両親やおじいさまおばあさまが熱心に墓石を磨き、墓域を掃除する姿を見せることで、子供たちはご先祖様とのつながり、命の連鎖を学ぶことができるでしょう。
  • 4.さまざまな宗教行事
    一般的に追善供養といえば上の三つですが、広く捉えれば仏様へのご奉仕はすべて追善供養になるともいえるでしょう。たとえばお世話になっているお寺のお手伝い。お掃除などの奉仕活動や、近所の子供達を集めたイベントなどお寺で行うさまざまな行事のお手伝いなど、いろいろなご奉仕が考えられます。また、お寺の改修や修繕などのお手伝いも供養になるでしょう。

8367ce3b8afe907e262daf67119e6104_s日蓮上人は、「回向功徳抄」の中で「人は亡くなると閻魔大王から全身に四十九本の釘を打たれる。さまざまな追善供養を行うことで釘は一本一本抜かれるのだ」という趣旨のことを書き残しています。それだけ追善供養を行うことは大切なのだ、という意味です。故人にとっても大切ですが、生きている私たちにとっても亡き人を思い、心を尽くす追善供養は大切な役割を果たします。ぜひ、日々の生活の中でご参考にされてください。