お墓を建てる費用は?

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お墓を建てるのに必要な費用は石材費用だけではありません。

墓石を建てる場所を永年にわたって利用するための永代使用料や
年間で墓地で管理してもらうための管理料が必要です。
さらにはただの石であった墓石に魂を迎え入れるための儀式(開眼法要)
などの費用がかかります。

今回は、お墓にかかる費用の相場や内容についてくわしく紹介します。

お墓を建てるのにかかる費用をリスト化しましょう

お墓を建てようと決めてから、完成するまでには次のような費用が必要になります。

  • ◻ ①墓地の永代使用料
  • ◻ ②年間管理料
  • ◻ ③石材費用、加工費用、付属品の費用
  • ◻ ④設置工事費用
  • ◻ ⑤開眼法要、納骨法要
  • ◻ ⑥檀家になるための費用(寺の場合)

通常、石材店のホームページやチラシに掲載されている墓石建立費用というと①〜④の「永代使用料」「年間管理料」「石材費用、加工費用、付属品の費用」など設置費が一式として紹介されることが多いので石材店に見積もりを出してもらう際はこの費用を参考に検討しましょう。

墓地の「永代使用料」は墓地を代々使用する権利の費用

家を建てるためには土地の購入が必要であるように、お墓を建てる際も墓地を使うための費用が必要です。ただし、永代使用料は、不動産の土地購入と大きく違う点があります。それは購入ではなく代々使用する権利を得ることしかできません。そのためいったん契約するとたとえ数年でお墓が不要になったとしても解除して墓地を手放したとしても永代使用料は返還されません。
また、永代使用料はローンなどの分割での購入が難しいため注意が必要です。契約の形態によっては永代使用料と墓石費用がひとまとめのセット販売のような形で契約して分割払いの対象としている場合もあり、墓石代はローンの対象となりますが、永代使用料分は先に支払いが必要になります。

 

永代使用料の費用相場は一般的に100万円〜200万円程度です。
区画を広げたり都心であるほど高く、郊外であるほど安くなります。また、民営霊園より公営霊園のほうが比較的割安ですが、公営霊園だとしても同じ東京都内であっても都心であればその使用料は相場を大きく超えます。また、抽選で決まる上に高倍率のため情報の更新内容を頻繁にチェックしましょう。

 霊園名

 墓所面積  永代使用料  管理費  募集数  最寄り駅  最寄I.C.
多磨霊園 1.80~6.45㎡ 162~580.5万円 1,320~4,620円 390ヶ所 JR西武多摩川線 多磨駅
JR中央本線 武蔵小金井駅
調布I.C.
小平霊園 1.80~5.95㎡ 154~509.3万円 1,320~3,960円 190ヶ所 西武新宿線 小平駅 国立府中I.C.
八王子霊園 4.00㎡ 118万円 3,560円 90ヶ所 京王線 高尾駅
JR中央本線 高尾駅
八王子西I.C.
八柱霊園 1.70~6.00㎡ 33~118.2万円 1,320~3,960円 330ヶ所 武蔵野線 新八柱駅
京成線 松飛台駅
市川I.C.
青山霊園 1.55~3.35㎡ 427~923.9万円 1,320~2,640円 50ヶ所 地下鉄銀座線 外苑前駅
地下鉄千代田線 乃木坂駅
高樹町
谷中霊園 1.50~1.95㎡ 268~348.4万円 1,320円 130ヶ所 JR山手線 日暮里駅 入谷

【参考】H30年度東京都 都立霊園使用者募集要項 ※合同埋葬・樹木型合葬埋葬施設を含まず。

「年間管理料」は墓地の共有スペースの維持管理費用

霊園や寺院にお墓参りに行って、清潔に管理されているのはこの年間管理料で賄われています。支払いは1年分をまとめて支払うのが一般的ですが、墓地によっては数年分をまとめて支払うように定めているところもあります。管理料の支払いを怠ると永代使用権が取り消されることもあるので払い忘れに注意しましょう。

 

年間管理料の費用相場は民営霊園の場合5,000円〜15,000円程度。公営霊園の場合は4,000円〜10,000円です。寺院墓地の場合はだいたい5千円〜2万円程度であることが多く、護持会費という名目でよばれることもあります。

「墓石建立費」は、石材費用と工事費用が一式か別途なのかを確認

通常墓石建立費には石材費と加工、外柵、カロートなどの工事費や付属品の設置費一式をいいます。しかし、石材店によっては墓地の永代使用料と墓石建立費をまとめたものを一式としているところもありますので、必ず見積もりでは費用と一緒に内容も確認しましょう。
墓石建立費の目安はお墓の形やデザインによって変わります。縦に長い竿型の和型墓石やオルガン型の洋型墓石はわりとスタンダードな形で、平均的に60〜180万程度が費用の目安です。それとは別に設計の段階でオリジナルでデザインを施した場合およそ100~200万ほどが相場です。

墓石を建立したら「開眼法要」をして墓石に魂をお迎え

新しいお墓が完成しても墓石はまだ、言ってみれば「ただの石」にすぎません。そこから礼拝としての対象にするために死者の魂を迎え入れる菩提寺などの僧侶にお願いしてお経を読んでもらい、開眼のための儀式を行うことで初めて墓石が礼拝としての対象となります。
くわしくは「開眼法要とは?」をごらんください。

お寺に建墓する際は檀家としてかかる費用がある

檀家になるとかかる費用は次のとおりです。
①入檀料:初期費用のようなもので、地方や宗派によっても違いますがおよそ10~30万円が相場と言われています。
②護持会費・維持費:通常の霊園の年間管理料です。年間で5千円〜2万円ほどが目安です。

また、檀家になった際は行事や法要:寺院では彼岸や盂蘭盆会、施餓鬼など年に数回の行事があります。このような法要に参加する場合3000円〜1万円程度のお布施を渡します。(※通夜や読経などの供養や1周忌などの法要はまた別途かかります。)
お寺の檀家としての費用のほうが割高な印象がありますが、さまざまな家庭の事情に即した供養や相談など応じてくれる良さがあります。

建墓ローンの契約者が契約中に死亡したら

ローンを利用してお墓を立てた場合、支払い期間中に契約者が亡くなるということはお墓の継承者が残金を支払う義務が移行されます。
一方、建墓ローンの中でも「団体信用生命保険付きの建墓ローン」のように万が一申し込者が完済前に亡くなった場合でもローンの残金が生命保険で保証される仕組みになっているものもあります。

各石材店によって建墓ローンの取扱は変わるので担当者に具体的に説明を聞いて自分にあった支払い方法を選びましょう。

お墓を建てる費用は?

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お墓を建てるのに必要な費用は石材費用だけではありません。

墓石を建てる場所を永年にわたって利用するための永代使用料や
年間で墓地で管理してもらうための管理料が必要です。
さらにはただの石であった墓石に魂を迎え入れるための儀式(開眼法要)
などの費用がかかります。

今回は、お墓にかかる費用の相場や内容についてくわしく紹介します。

お墓を建てるのにかかる費用をリスト化しましょう

お墓を建てようと決めてから、完成するまでには次のような費用が必要になります。

  • ◻ ①墓地の永代使用料
  • ◻ ②年間管理料
  • ◻ ③石材費用、加工費用、付属品の費用
  • ◻ ④設置工事費用
  • ◻ ⑤開眼法要、納骨法要
  • ◻ ⑥檀家になるための費用(寺の場合)

通常、石材店のホームページやチラシに掲載されている墓石建立費用というと①〜④の「永代使用料」「年間管理料」「石材費用、加工費用、付属品の費用」など設置費が一式として紹介されることが多いので石材店に見積もりを出してもらう際はこの費用を参考に検討しましょう。

墓地の「永代使用料」は墓地を代々使用する権利の費用

家を建てるためには土地の購入が必要であるように、お墓を建てる際も墓地を使うための費用が必要です。ただし、永代使用料は、不動産の土地購入と大きく違う点があります。それは購入ではなく代々使用する権利を得ることしかできません。そのためいったん契約するとたとえ数年でお墓が不要になったとしても解除して墓地を手放したとしても永代使用料は返還されません。
また、永代使用料はローンなどの分割での購入が難しいため注意が必要です。契約の形態によっては永代使用料と墓石費用がひとまとめのセット販売のような形で契約して分割払いの対象としている場合もあり、墓石代はローンの対象となりますが、永代使用料分は先に支払いが必要になります。

 

永代使用料の費用相場は一般的に100万円〜200万円程度です。
区画を広げたり都心であるほど高く、郊外であるほど安くなります。また、民営霊園より公営霊園のほうが比較的割安ですが、公営霊園だとしても同じ東京都内であっても都心であればその使用料は相場を大きく超えます。また、抽選で決まる上に高倍率のため情報の更新内容を頻繁にチェックしましょう。

 霊園名

 墓所面積  永代使用料  管理費  募集数  最寄り駅  最寄I.C.
多磨霊園 1.80~6.45㎡ 162~580.5万円 1,320~4,620円 390ヶ所 JR西武多摩川線 多磨駅
JR中央本線 武蔵小金井駅
調布I.C.
小平霊園 1.80~5.95㎡ 154~509.3万円 1,320~3,960円 190ヶ所 西武新宿線 小平駅 国立府中I.C.
八王子霊園 4.00㎡ 118万円 3,560円 90ヶ所 京王線 高尾駅
JR中央本線 高尾駅
八王子西I.C.
八柱霊園 1.70~6.00㎡ 33~118.2万円 1,320~3,960円 330ヶ所 武蔵野線 新八柱駅
京成線 松飛台駅
市川I.C.
青山霊園 1.55~3.35㎡ 427~923.9万円 1,320~2,640円 50ヶ所 地下鉄銀座線 外苑前駅
地下鉄千代田線 乃木坂駅
高樹町
谷中霊園 1.50~1.95㎡ 268~348.4万円 1,320円 130ヶ所 JR山手線 日暮里駅 入谷

【参考】H30年度東京都 都立霊園使用者募集要項 ※合同埋葬・樹木型合葬埋葬施設を含まず。

「年間管理料」は墓地の共有スペースの維持管理費用

霊園や寺院にお墓参りに行って、清潔に管理されているのはこの年間管理料で賄われています。支払いは1年分をまとめて支払うのが一般的ですが、墓地によっては数年分をまとめて支払うように定めているところもあります。管理料の支払いを怠ると永代使用権が取り消されることもあるので払い忘れに注意しましょう。

 

年間管理料の費用相場は民営霊園の場合5,000円〜15,000円程度。公営霊園の場合は4,000円〜10,000円です。寺院墓地の場合はだいたい5千円〜2万円程度であることが多く、護持会費という名目でよばれることもあります。

「墓石建立費」は、石材費用と工事費用が一式か別途なのかを確認

通常墓石建立費には石材費と加工、外柵、カロートなどの工事費や付属品の設置費一式をいいます。しかし、石材店によっては墓地の永代使用料と墓石建立費をまとめたものを一式としているところもありますので、必ず見積もりでは費用と一緒に内容も確認しましょう。
墓石建立費の目安はお墓の形やデザインによって変わります。縦に長い竿型の和型墓石やオルガン型の洋型墓石はわりとスタンダードな形で、平均的に60〜180万程度が費用の目安です。それとは別に設計の段階でオリジナルでデザインを施した場合およそ100~200万ほどが相場です。

墓石を建立したら「開眼法要」をして墓石に魂をお迎え

新しいお墓が完成しても墓石はまだ、言ってみれば「ただの石」にすぎません。そこから礼拝としての対象にするために死者の魂を迎え入れる菩提寺などの僧侶にお願いしてお経を読んでもらい、開眼のための儀式を行うことで初めて墓石が礼拝としての対象となります。
くわしくは「開眼法要とは?」をごらんください。

お寺に建墓する際は檀家としてかかる費用がある

檀家になるとかかる費用は次のとおりです。
①入檀料:初期費用のようなもので、地方や宗派によっても違いますがおよそ10~30万円が相場と言われています。
②護持会費・維持費:通常の霊園の年間管理料です。年間で5千円〜2万円ほどが目安です。

また、檀家になった際は行事や法要:寺院では彼岸や盂蘭盆会、施餓鬼など年に数回の行事があります。このような法要に参加する場合3000円〜1万円程度のお布施を渡します。(※通夜や読経などの供養や1周忌などの法要はまた別途かかります。)
お寺の檀家としての費用のほうが割高な印象がありますが、さまざまな家庭の事情に即した供養や相談など応じてくれる良さがあります。

建墓ローンの契約者が契約中に死亡したら

ローンを利用してお墓を立てた場合、支払い期間中に契約者が亡くなるということはお墓の継承者が残金を支払う義務が移行されます。
一方、建墓ローンの中でも「団体信用生命保険付きの建墓ローン」のように万が一申し込者が完済前に亡くなった場合でもローンの残金が生命保険で保証される仕組みになっているものもあります。

各石材店によって建墓ローンの取扱は変わるので担当者に具体的に説明を聞いて自分にあった支払い方法を選びましょう。