お正月のお墓参り

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お正月に墓参りに行っても良いのでしょうか?

お正月そんな疑問を持つ方がいらっしゃると聞いて「もちろん、良いんですよ!」と思いましたが、そもそもなぜそんな疑問が湧いたのかな?と思いました。感じ方は人それぞれですが、お墓を「忌み嫌らわれる土地」と思っているのではないのかな?と。

「おめでたい時期に忌み嫌らわれる土地へお参りに行っても良いのでしょうか?」

そんな風に質問されている気がいたしました。

お正月とは?

「お正月」という言葉の由来から紐解いてみましょう。
正しい月と書いて「お正月(しょうがつ)」。『正』にはもともと「あらためる」という意味があり、「あらためる月=お正月」となったという説があります。前年への感謝と新しい年への「宜しくお願いします」という心持ちで三が日を過ごします。正月に「お」をつけて「お正月」としているのも特別な気持ちの表れなのでしょうし、1月を「睦月」と呼ぶのもお正月に家族が集まって親睦を図る様子を表したものだと言われています。

昔から、元旦には「年神様(としがみさま)」という新年の神様が、1年の幸福をもたらすために高い山から各家庭に降りてくるとされています。祖先の霊(祖霊神)が田の神、山の神になり、お正月には年神様となり子孫繁栄や五穀豊穣に深く関わり、人々に健康や幸福を授けるとされていて、「正月様」「歳徳神(としとくじん)」ともいわれます。

この「年神様」をお迎えし、より多くの幸せを授かり豊年をお祝いするところから「お正月」行事は始まったのです。

地方で見られる神様

ナマハゲ秋田のナマハゲや鹿児島のトシドンも、実は年神様だと考えられています。北日本の日本海側には地方によって様々な神様がおり子供たちを脅し回った最後に「年餅」を配ってくれるのですが、餅には霊魂が込められていて、これを「年霊(としだま)」トシダマと呼ぶわけです。今でこそ「お年玉」はお金ですが、元々は年神様が人間に分け与えてくださった霊力だったわけですね。

お墓参りに行くべき時間は?

osonae_flower年末年始、お墓参りに行くべき時間ですが、お寺の開門閉門時間を事前に確認しておくと安心です。
年末、特に31日の大晦日はお寺もお正月の準備で追われており、開閉時間が通常と異なる場合がありますので、お墓のお掃除は年明けにした方が良いでしょう。地域やご家族によっては、年内にお墓掃除や供花を済ませお寺への挨拶も全て終えてしまうところもあります。
3が日のお墓参りは、基本的にお寺の開門は日の出、閉門は日没に合わせますので、15時くらいまでにはお墓参りをし本堂へのご挨拶を済ませるのがスマートです。あまり遅い時間にお参りするのは控えましょう。

お墓参りのタブー

198d895e836dec537d6658e2643d21d6_sこれは、お正月に限ったことではありませんが、「ついで参り」はやめましょう。何か用事がある場合には、まず一番最初にお墓参りを済ませてから、用事を済ませてください。一般的に、お墓参りに好ましいとされる参拝時間が午前中など比較的早い時間とされているのには、このあたりが関わっている理由もあります。まず、第一にお墓参りをし、その他の用事を済ませる。これが基本です。

 

お墓というのは、決して忌み嫌われる様な汚れの地ではありません。多くの祖先が静かに眠る地ですし、お寺やお墓参りをすると心が落ち着くという方もいらっしゃいます。

年末年始、「一年、ありがとうございました。新年も宜しくお願いします。」と祖先へ挨拶へ行くことの何を遠慮することがありましょうか。一年のご報告と新たな一年を始める上での希望と。

きっとお墓で眠る祖先の皆様も喜んでくれるに違いありません。

お正月のお墓参り

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お正月に墓参りに行っても良いのでしょうか?

お正月そんな疑問を持つ方がいらっしゃると聞いて「もちろん、良いんですよ!」と思いましたが、そもそもなぜそんな疑問が湧いたのかな?と思いました。感じ方は人それぞれですが、お墓を「忌み嫌らわれる土地」と思っているのではないのかな?と。

「おめでたい時期に忌み嫌らわれる土地へお参りに行っても良いのでしょうか?」

そんな風に質問されている気がいたしました。

お正月とは?

「お正月」という言葉の由来から紐解いてみましょう。
正しい月と書いて「お正月(しょうがつ)」。『正』にはもともと「あらためる」という意味があり、「あらためる月=お正月」となったという説があります。前年への感謝と新しい年への「宜しくお願いします」という心持ちで三が日を過ごします。正月に「お」をつけて「お正月」としているのも特別な気持ちの表れなのでしょうし、1月を「睦月」と呼ぶのもお正月に家族が集まって親睦を図る様子を表したものだと言われています。

昔から、元旦には「年神様(としがみさま)」という新年の神様が、1年の幸福をもたらすために高い山から各家庭に降りてくるとされています。祖先の霊(祖霊神)が田の神、山の神になり、お正月には年神様となり子孫繁栄や五穀豊穣に深く関わり、人々に健康や幸福を授けるとされていて、「正月様」「歳徳神(としとくじん)」ともいわれます。

この「年神様」をお迎えし、より多くの幸せを授かり豊年をお祝いするところから「お正月」行事は始まったのです。

地方で見られる神様

ナマハゲ秋田のナマハゲや鹿児島のトシドンも、実は年神様だと考えられています。北日本の日本海側には地方によって様々な神様がおり子供たちを脅し回った最後に「年餅」を配ってくれるのですが、餅には霊魂が込められていて、これを「年霊(としだま)」トシダマと呼ぶわけです。今でこそ「お年玉」はお金ですが、元々は年神様が人間に分け与えてくださった霊力だったわけですね。

お墓参りに行くべき時間は?

osonae_flower年末年始、お墓参りに行くべき時間ですが、お寺の開門閉門時間を事前に確認しておくと安心です。
年末、特に31日の大晦日はお寺もお正月の準備で追われており、開閉時間が通常と異なる場合がありますので、お墓のお掃除は年明けにした方が良いでしょう。地域やご家族によっては、年内にお墓掃除や供花を済ませお寺への挨拶も全て終えてしまうところもあります。
3が日のお墓参りは、基本的にお寺の開門は日の出、閉門は日没に合わせますので、15時くらいまでにはお墓参りをし本堂へのご挨拶を済ませるのがスマートです。あまり遅い時間にお参りするのは控えましょう。

お墓参りのタブー

198d895e836dec537d6658e2643d21d6_sこれは、お正月に限ったことではありませんが、「ついで参り」はやめましょう。何か用事がある場合には、まず一番最初にお墓参りを済ませてから、用事を済ませてください。一般的に、お墓参りに好ましいとされる参拝時間が午前中など比較的早い時間とされているのには、このあたりが関わっている理由もあります。まず、第一にお墓参りをし、その他の用事を済ませる。これが基本です。

 

お墓というのは、決して忌み嫌われる様な汚れの地ではありません。多くの祖先が静かに眠る地ですし、お寺やお墓参りをすると心が落ち着くという方もいらっしゃいます。

年末年始、「一年、ありがとうございました。新年も宜しくお願いします。」と祖先へ挨拶へ行くことの何を遠慮することがありましょうか。一年のご報告と新たな一年を始める上での希望と。

きっとお墓で眠る祖先の皆様も喜んでくれるに違いありません。