お墓チェックシートを作ってみよう(霊園墓地の選び方:シーズン2)
お墓は、住宅や自動車に匹敵する大きな買い物です。たとえば家を買おうとするときに値段だけでは買わないように、車を買うときに車種だけでは決めないように、お墓を買うときにはチェックすべき項目がたくさんあります。チェックシートを作ってみるのもひとつのやり方ですね。決まったフォーマットを作っておいて、見学に行った霊園ごとに記入していき、あとで比較検討するための資料にするのです。写真を撮っておいて、一緒に見るとイメージが膨らみますね。
では、チェックシートを作る場合の項目を挙げてみましょう。
霊園の概要
霊園がお寺に付属している寺院墓地なのか、それ以外の民営の霊園なのか、公共団体による公営の霊園なのか。それによって作れるお墓の種類が変わってきます。特に寺院墓地や民営で宗教団体が運営にかかわっている霊園の場合は、仮に「宗派自由」と謳っていても「実は仏教系でも新宗教はNG」「お墓は作ってもいいけど、祭事のために神主さんや牧師さんなどお坊様以外の宗教者が立ち入るのはNG」など縛りがある場合があります。またペットと同じお墓に入れるかなど、確認が必要ですね。
■墓地の概要について
- ・運営の主体は
- ・宗教宗派について
- ・建立できるお墓に制限はあるか
- ・ペットの埋葬は可能か
交通の便について
交通の便利さは、お墓を建てた後のお参りや法事の際に大きく影響があります。自宅からのルートと所要時間を見積もっておくのは大切なことです。
■交通について
- ・どうやって行くのか(電車・バス、車)
- ・最寄りの交通機関からの距離(駅・バス停から徒歩●分)
- ・自宅からの所要時間
- ・自宅からの交通費
霊園の設備
お参りに来るときに、落ち着いて時間を過ごすことができる場所かどうかは大切なポイントです。いくら他の条件がよくても、長居したくないと思ってしまう霊園なら自然と足は遠のき、故人に義理を欠くことになってしまうでしょう。また、お参りに必要な水場があるかどうか、ひしゃくや手桶の貸し出しがあるか、そして法要や会食に使えるホールはあるか。また、トイレなどがバリアフリー化されているかはチェックしておきましょう。
■霊園の設備について
- ・水汲み場
- ・休憩所
- ・ホール(法要・会食)
- ・バリアフリー化
管理体制
ほとんどの場合、霊園には管理人さんが常駐し、日々共用部分の掃除をしてくれています。それを含め、管理がどの程度行われているかも判断材料になるでしょう。
■管理体制について
- ・管理棟の有無
- ・管理人は常駐しているか
- ・管理人の業務範囲
- ・セキュリティ(夜間の施錠など)
お墓建立の規定などについて
お墓を建てるためにはまず区画を購入して……という手順を踏んでいくわけですが、たとえば公営霊園では「区画だけ先に買うのはダメ、納めるご遺骨があること」という条件がある場合があります。また、民営の霊園や寺院墓地なら指定の石材店がある場合も多くあります。さらにデザイン墓石の建立など確認しておく必要があることはそれなりにあります。
■お墓の規定について
- ・墓石のデザインや形に関する制限
- ・区画だけ先に購入できるか
- ・指定石材店はあるか
- ・工事に関する規定はあるか
お墓の区画について
さて、お墓を買う場合の「本丸」のひとつであるお墓の区域、墓域についてです。墓石は自分たちの好みでいろいろと工夫できますが、墓域は霊園おまかせという形になります。どういう墓域がいいのか、よく考えて決めましょう。
■墓域について
- ・墓域のサイズ
- ・芝生、緑地、森林墓地など特殊な条件があるか
霊園の環境
これも「継続してお参りしたくなるかどうか」ですが、やはり霊園の環境はよく考えておかなければいけません。清潔で日当たりがよいか、水はけがよいかなどはお墓をきれいに保てるかどうか、ひいては掃除などの手間をどれだけかける必要があるのかにもかかります。
■霊園の環境について
- ・清潔さ
- ・日当たりのよさ
- ・雨天の水はけ
- ・見晴らしの良さ
価格について
やはりもっとも気になるのが価格でしょう。ここまで並べてきたことを勘案したうえで、ご自分にとって高いか安いか、妥当な線を探っていく手助けになればと思います。墓地にかかる費用には、以下のようなものがありますので改めて確認しましょう。
■価格について
- ・永代使用料(区画料)
- ・石材費
- ・工事費
- ・管理費
- ・ローンの有無
その他
さて、ここまで挙げたところでだいたいのことはカバーできているでしょう。あとは細かいところ、サービスについてです。たとえば駅から遠くても送迎バスがある、バリアフリー設備が完全ではなくても車いすの貸し出しや係員による支援があるなど。また、納骨や開眼などお墓で法要を行う場合に寺院やお坊様を紹介してもらえるか、ということも大切になってきます。
今挙げたさまざまな条件を、チェックシートにしてみました(▶霊園チェックシート(こちらをクリック))。
プリントアウトして霊園見学に持っていき、項目に○×をつけながら確認しましょう。気になったところはメモをとっておくと、帰ってから思い出すための参考になります。
お墓チェックシートを作ってみよう(霊園墓地の選び方:シーズン2)
お墓は、住宅や自動車に匹敵する大きな買い物です。たとえば家を買おうとするときに値段だけでは買わないように、車を買うときに車種だけでは決めないように、お墓を買うときにはチェックすべき項目がたくさんあります。チェックシートを作ってみるのもひとつのやり方ですね。決まったフォーマットを作っておいて、見学に行った霊園ごとに記入していき、あとで比較検討するための資料にするのです。写真を撮っておいて、一緒に見るとイメージが膨らみますね。
では、チェックシートを作る場合の項目を挙げてみましょう。
霊園の概要
霊園がお寺に付属している寺院墓地なのか、それ以外の民営の霊園なのか、公共団体による公営の霊園なのか。それによって作れるお墓の種類が変わってきます。特に寺院墓地や民営で宗教団体が運営にかかわっている霊園の場合は、仮に「宗派自由」と謳っていても「実は仏教系でも新宗教はNG」「お墓は作ってもいいけど、祭事のために神主さんや牧師さんなどお坊様以外の宗教者が立ち入るのはNG」など縛りがある場合があります。またペットと同じお墓に入れるかなど、確認が必要ですね。
■墓地の概要について
- ・運営の主体は
- ・宗教宗派について
- ・建立できるお墓に制限はあるか
- ・ペットの埋葬は可能か
交通の便について
交通の便利さは、お墓を建てた後のお参りや法事の際に大きく影響があります。自宅からのルートと所要時間を見積もっておくのは大切なことです。
■交通について
- ・どうやって行くのか(電車・バス、車)
- ・最寄りの交通機関からの距離(駅・バス停から徒歩●分)
- ・自宅からの所要時間
- ・自宅からの交通費
霊園の設備
お参りに来るときに、落ち着いて時間を過ごすことができる場所かどうかは大切なポイントです。いくら他の条件がよくても、長居したくないと思ってしまう霊園なら自然と足は遠のき、故人に義理を欠くことになってしまうでしょう。また、お参りに必要な水場があるかどうか、ひしゃくや手桶の貸し出しがあるか、そして法要や会食に使えるホールはあるか。また、トイレなどがバリアフリー化されているかはチェックしておきましょう。
■霊園の設備について
- ・水汲み場
- ・休憩所
- ・ホール(法要・会食)
- ・バリアフリー化
管理体制
ほとんどの場合、霊園には管理人さんが常駐し、日々共用部分の掃除をしてくれています。それを含め、管理がどの程度行われているかも判断材料になるでしょう。
■管理体制について
- ・管理棟の有無
- ・管理人は常駐しているか
- ・管理人の業務範囲
- ・セキュリティ(夜間の施錠など)
お墓建立の規定などについて
お墓を建てるためにはまず区画を購入して……という手順を踏んでいくわけですが、たとえば公営霊園では「区画だけ先に買うのはダメ、納めるご遺骨があること」という条件がある場合があります。また、民営の霊園や寺院墓地なら指定の石材店がある場合も多くあります。さらにデザイン墓石の建立など確認しておく必要があることはそれなりにあります。
■お墓の規定について
- ・墓石のデザインや形に関する制限
- ・区画だけ先に購入できるか
- ・指定石材店はあるか
- ・工事に関する規定はあるか
お墓の区画について
さて、お墓を買う場合の「本丸」のひとつであるお墓の区域、墓域についてです。墓石は自分たちの好みでいろいろと工夫できますが、墓域は霊園おまかせという形になります。どういう墓域がいいのか、よく考えて決めましょう。
■墓域について
- ・墓域のサイズ
- ・芝生、緑地、森林墓地など特殊な条件があるか
霊園の環境
これも「継続してお参りしたくなるかどうか」ですが、やはり霊園の環境はよく考えておかなければいけません。清潔で日当たりがよいか、水はけがよいかなどはお墓をきれいに保てるかどうか、ひいては掃除などの手間をどれだけかける必要があるのかにもかかります。
■霊園の環境について
- ・清潔さ
- ・日当たりのよさ
- ・雨天の水はけ
- ・見晴らしの良さ
価格について
やはりもっとも気になるのが価格でしょう。ここまで並べてきたことを勘案したうえで、ご自分にとって高いか安いか、妥当な線を探っていく手助けになればと思います。墓地にかかる費用には、以下のようなものがありますので改めて確認しましょう。
■価格について
- ・永代使用料(区画料)
- ・石材費
- ・工事費
- ・管理費
- ・ローンの有無
その他
さて、ここまで挙げたところでだいたいのことはカバーできているでしょう。あとは細かいところ、サービスについてです。たとえば駅から遠くても送迎バスがある、バリアフリー設備が完全ではなくても車いすの貸し出しや係員による支援があるなど。また、納骨や開眼などお墓で法要を行う場合に寺院やお坊様を紹介してもらえるか、ということも大切になってきます。
今挙げたさまざまな条件を、チェックシートにしてみました(▶霊園チェックシート(こちらをクリック))。
プリントアウトして霊園見学に持っていき、項目に○×をつけながら確認しましょう。気になったところはメモをとっておくと、帰ってから思い出すための参考になります。