愛するペット、どう供養する?

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31981ce00b89e3c6e6b19954a8c13b86_sペットロス症候群、という言葉はそろそろ一般的になってきたでしょうか。
もともとは「家の番をする犬」「ネズミを捕る猫」というように、人間にとって利益のある「家畜」として我々の生活に入ってきたペットたち。しかし時代が下るにつれて、愛玩動物として、人生の伴侶という姿へと変化していきました。

古代の人類がペットとどうつきあってきたかは、古代の墳墓の様子で明らかになります。人間と動物がお互いに関連あるような形で埋葬されている姿は、今から一万五千年以上前の遺跡から発掘されています。犬や狐が、人間と向かい合うように丁寧に葬られているのです。五千年前の古代エジプトでは、すでに珍しいペットを飼うことが社会的なステータスにつながっていたようです。カバやアンテロープ、ヒヒなど遠方から連れてこられた珍しい動物の骨が見つかっています。現代日本でもボルゾイやアフガンハウンドを散歩させている飼い主の姿は魅力的に見えますね。

さて、こうして人間との関係がどんどん深くなってきたペットは、今や明確に家族の一員です。家族を亡くすというのは、人間にかかるストレスの中でもトップクラスに大きいものです。ストレスの度合いを測る「社会的再適応評価尺度(http://www.sendai-shinri.com/blog/2010/09/post-146.html)」によれば、もっとも重いストレスである「配偶者の死」を100とすると、近親者の死亡が63、親友の死が37。ペットとの関係の深さや長さ次第ですが、おそらく60〜30の間に入る程度の重いストレスと言えるでしょう。ちなみにこの尺度は、自分に当てはまるものを選んでいって、数値の合計が150点以下なら30%、150~300点なら53%、300点以上なら80%以上の人に健康上の影響が出る、とされているものです。

6f21d8624dc23fa805afc19bf7315e0a_sペットを亡くしたストレス、つまりペットロス症候群をどうケアするか、ということは「グリーフケア(大切な人を亡くしたときの深い悲しみに対するケア)」の一環です。その中に、ペットの葬儀をどう行うかということも含みます。現在、ペットの葬儀に関するサービスは相当充実してきています。

ペットの葬儀には、仏教や神道で定められた形はありません。ですから、家族でしっかり話しあい、葬儀社とも納得がいくまで相談しましょう。参列者が大勢来る、というわけではありませんから、葬儀社の担当者が決まった段取りどおりどんどん進めてしまって……ということもないはずです。

最近はペットの遺骨でも手元供養品を作ることができるようになっていますから、最愛のペットといつまでも一緒にいる、ということもできるようになりました。ご家族でそれぞれ違う形の手元供養品で、ペットと日常をともにすることもできます。人間と違って法律に縛られることは少ないですから、時間がかかってもいいので、納得の行く形にできるようにしましょう。

愛するペット、どう供養する?

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31981ce00b89e3c6e6b19954a8c13b86_sペットロス症候群、という言葉はそろそろ一般的になってきたでしょうか。
もともとは「家の番をする犬」「ネズミを捕る猫」というように、人間にとって利益のある「家畜」として我々の生活に入ってきたペットたち。しかし時代が下るにつれて、愛玩動物として、人生の伴侶という姿へと変化していきました。

古代の人類がペットとどうつきあってきたかは、古代の墳墓の様子で明らかになります。人間と動物がお互いに関連あるような形で埋葬されている姿は、今から一万五千年以上前の遺跡から発掘されています。犬や狐が、人間と向かい合うように丁寧に葬られているのです。五千年前の古代エジプトでは、すでに珍しいペットを飼うことが社会的なステータスにつながっていたようです。カバやアンテロープ、ヒヒなど遠方から連れてこられた珍しい動物の骨が見つかっています。現代日本でもボルゾイやアフガンハウンドを散歩させている飼い主の姿は魅力的に見えますね。

さて、こうして人間との関係がどんどん深くなってきたペットは、今や明確に家族の一員です。家族を亡くすというのは、人間にかかるストレスの中でもトップクラスに大きいものです。ストレスの度合いを測る「社会的再適応評価尺度(http://www.sendai-shinri.com/blog/2010/09/post-146.html)」によれば、もっとも重いストレスである「配偶者の死」を100とすると、近親者の死亡が63、親友の死が37。ペットとの関係の深さや長さ次第ですが、おそらく60〜30の間に入る程度の重いストレスと言えるでしょう。ちなみにこの尺度は、自分に当てはまるものを選んでいって、数値の合計が150点以下なら30%、150~300点なら53%、300点以上なら80%以上の人に健康上の影響が出る、とされているものです。

6f21d8624dc23fa805afc19bf7315e0a_sペットを亡くしたストレス、つまりペットロス症候群をどうケアするか、ということは「グリーフケア(大切な人を亡くしたときの深い悲しみに対するケア)」の一環です。その中に、ペットの葬儀をどう行うかということも含みます。現在、ペットの葬儀に関するサービスは相当充実してきています。

ペットの葬儀には、仏教や神道で定められた形はありません。ですから、家族でしっかり話しあい、葬儀社とも納得がいくまで相談しましょう。参列者が大勢来る、というわけではありませんから、葬儀社の担当者が決まった段取りどおりどんどん進めてしまって……ということもないはずです。

最近はペットの遺骨でも手元供養品を作ることができるようになっていますから、最愛のペットといつまでも一緒にいる、ということもできるようになりました。ご家族でそれぞれ違う形の手元供養品で、ペットと日常をともにすることもできます。人間と違って法律に縛られることは少ないですから、時間がかかってもいいので、納得の行く形にできるようにしましょう。