ペットが亡くなった後の安置の方法や葬儀・火葬・お墓について

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どんなに大切に育てているペットも命の終わりはやってきます。
家族のように大切に育てたペットの最期を想像するのは辛いことですが、息を引き取る瞬間まで愛情をもって見送ってあげたいですね。ペットの旅立ちの瞬間をどう立ち会えば良いのでしょうか。

旅立ちが近いペットとの過ごし方

ペットも年齢を重ねると老いを迎え、体力が衰え食事や排泄が難しくなります。場合によっては痴呆になることもあり、昼夜がわからなくなり夜泣きをする場合もあります。ペットとはいえ人間と同じ。飼い主も家族が交代で世話をするなど、介護疲れにならないように協力しあいましょう。

獣医からの告知で心の準備が必要になる日が訪れます。死期の覚悟は不安も多いですが、どう付き合えばいいのかよく相談しましょう。ペットの大きさや種類によっても変わりますが、犬や猫・うさぎなどのペットが衰弱した場合の一般的な介護の方法を紹介します。

 

    • (1) 衰弱したペットの食事

 

まだ、介護の段階には行っていないけれど、ペットの体調が優れないなと感じたときは、いつものペットフードばかりの食事を見直してみる方法があります。
人間は野菜からビタミンを摂取しますが、ペットの場合もお野菜をみじん切りさせていつものごはんにすこしトッピングさせることで皮膚の健康や利尿作用・便秘の回復などの効果を期待できることがあります。ただし、ペットの種別や与え方、調理方法、あげてはいけない野菜などもありますので獣医と相談した上で与えると良いでしょう。

介護が必要なペットの場合は、衰弱すると自力でごはんや水を摂ることが困難になります。点滴などで絶食を伝えられている場合はごはんは禁止ですが、そうでなければ、ごはんのあげ方にひと工夫が必要です。

ドロドロにふやかして、シリンジなどで吸い上げて、口の脇から少しずつ食べさせてあげます。ペット用のミルクをゼリー状にして与えるのも水分補給にはよいでしょう。ただし、ここで注意するのは、老衰すると誤嚥(ごえん)しやすいということ。誤嚥は、肺炎を起こし危険ですので必ず獣医の指示で行ってください。

犬の場合は、一週間くらい食事を摂らなくても大丈夫ともいわれていますが、病気で体力が落ちている場合には衰弱してしまうので気をつけましょう。かならず獣医と連携し、与えて良いもの・悪いものをきちんと確認しましょう。

 

    • (2) 介護が必要なペットの薬の服用方法

 

粉薬の場合は、ペット用のミルクを温めて、葛粉や粉ゼラチンでとろみをつけて混ぜて飲ませてあげます。錠剤の場合は硬くて詰まりやすいので市販のピルクラッシャーなどで粉末の状態にして、こちらも粉薬と同じようにとろみのついたミルクなどにまぜてあげると良いでしょう。誤嚥は軽減されますが、十分注意は必要です。

 

    • (3) 介護が必要なペットの排泄

 

寝たきりのペットは足腰が弱り、自分で排泄ができなくなることもあります。その場合は、おむつをしてあげましょう。普段寝ている布団の上にペットシーツを敷いてつけてあげます。

 

    • (4) 介護が必要なペットの移動

       

自力で立ち上がろうとしても、足に力が入らず立ち上がれない場合には介護用品をうまく使って、飼い主の負担を減らしましょう。中型犬以上の大きなワンちゃんも運搬補助マットをつかって大人2人で両端を持って移動させてあげます。
入浴は、清潔なタオルをお水またはお湯で濡らしこまめに体を拭いてあげましょう。ブラシやスリッカーをしてあげることで心地良さを感じる場合もあります。※手術や点滴の針が入ったままの場合には、体拭いたり、ブラシをかけてあげたい旨を獣医に話し、指示を得た上でおこないましょう。

【参考】ペットの最期から納骨まで。 ペットの火葬・納骨・永代供養墓「ステラ☆ミラ」

大切なペットが亡くなった後の葬送の流れ

ペットが亡くなったら次のように弔うことができます。以下の方法は一部ですが、以下詳しく紹介します。

(1)お清め

(2)葬儀

(3)個別火葬

(4)返骨

(5)埋葬
(1)お清め

(2)個別火葬

(3)返骨

(4)納骨堂
(1)お清め

(2)個別火葬

(3)返骨

(4)手元供養
(1)お清め

(2)合同火葬

(3)合祀埋葬

ペットが亡くなってから一連の流れを決めていくのはつらいと思いますが、それぞれどのような流れで送り出してあげられるかをあらかじめイメージして業者へ予約しておくとよいでしょう。ひとつずつ別の業者へ予約するとタイムラグや手間が発生することが多いのでできるだけひとまとめでお願いできる業者を探すとスムーズです。

葬儀・火葬までのお清め・安置の方法は?

ペットが亡くなったら葬儀や火葬の手配までの間、ご遺体をお清めして遺体の腐敗が進んでしまわないように棺での安置が必要です。棺は、市販のペット用の棺もありますが、比較的身近なもので棺を作ってあげることができます。

安置の棺に必要なもの
□丈夫な箱(木箱など湿っても崩れにくい箱。ダンボールなら丈夫なもので。) □保冷剤 □新聞 □シーツやバスタオル
  • ① 納棺の前にご遺体を清めましょう。シートの上にご遺体を安ませます。ブラシで毛並みをそろえて整えてあげましょう。
  • ② まぶたや口を閉じて、しっぽを整えてあげます。お湯で湿らせた布で、頭部や全身をやさしく拭き取りましょう。安置している間も体液や血液が体から溢れてくる場合があるので布などで拭き取って清潔さを保ちましょう。
  • ③ 死後硬直の前に納棺できるよう、やさしく前足と後ろ足を曲げてあげてください。
  • ④ 箱の上に新聞紙を敷いて、その上に保冷剤をくるんだバスタオルを敷いて納棺します。暑い時期は遺体の痛みが早いので保冷剤をタオルにくるんでお腹あたりにあててあげましょう。保冷剤が無い場合は、ビニール袋に入れた氷を入れるのも良いですが溶けた場合は、早めに取り替えが必要になります。
  • ⑤ ご遺体全体をバスタオルやシーツで包み込むようにくるみましょう。冷気が逃げにくく保冷効果が高まります。安置するお部屋は二酸化炭素の充満を避けるため定期的に換気を心がけましょう。
  • ⑥ 葬儀や火葬、納骨をする場合は業者に連絡をします。

【参考】ペットの最期から納骨まで。 ペットの火葬・納骨・永代供養墓「ステラ☆ミラ」

死亡時の届け出

❍ 犬を飼うときに登録した自治体・役所へ逝去から30日以内に、死亡届の提出が必要です。犬以外にも特定動物に指定されている動物の場合も必要です。
❍ 犬の場合保健所にも鑑札及び狂犬病注射票を添え飼い犬登録の抹消手続きをする必要があります。狂犬病にかかった犬、あるいはかかった疑いのある犬またはこれらの犬にかまれた犬については保健所に引き渡さなければなりません。血統書のある犬の場合は、登録団体にも連絡し所定の手続きを取ります。

 

ペットが亡くなったら葬儀はできるの?

ペットの安置が済んだら葬儀・火葬の準備に入ります。葬儀を行わずに火葬だけを執り行う場合もありますが、お別れの時は気持ちが落ち着かずに過ぎていくもの。愛情を持って育てた分、ペットが亡くなってから涙が止まらないというペットロスになる人も多いです。あの時こうしてあげれば良かったと思わないように、後悔の無いお別れをしましょう。

棺にペットの大好きだったおもちゃやお花などを副葬品として添えて「ありがとう」の気持ちを伝えます。

自宅で葬儀を行う場合
祭壇にするためのテーブルや遺影、お花、供物、ろうそく、お焼香などが必要です。また、住職を手配する場合ペット用のお経を読んでくれる方が少ないので探すのが難しくなります。そういった意味で、自宅で葬儀をするとあらかじめ用意を整えておくもの多いです。ただ、メリットもあります。ペットが過ごし、慣れ親しんだ場所でお別れ会ができることや、ご近所でお散歩の時に知り合ったかたや、大切にしてくれる方にお線香をあげてもらうには呼びやすいでしょう。

ペット葬儀社で葬儀を行う場合
ペット葬儀社で葬儀を行うと当然ながら、祭壇から僧侶の手配までフォローしてくれます。忙しない準備に追われることなく大切なペットとのお別れの時間を心ゆくまで過ごせます。自宅だとご近所の配慮も必要になるという理由でペット葬儀社でのお別れ会を選ぶ方が多いです。葬儀社を選ぶ際は、火葬やお墓についても詳しい霊園の葬儀会社を選ぶと業者の選定に悩むことがありません。対応が親切で丁寧に対応してくれる業者を選びましょう。

ペットの亡骸を火葬するには?

葬儀やお別れを伝えたら、ペットの遺体を火葬します。
自治体に依頼すると一般廃棄物として回収されます。専用の焼却炉で火葬したあとは他の廃棄物と一緒に埋められてしまうため大切な家族を見送る方法としてはおすすめできるものではありません。

ペット火葬業者に依頼するのであれば、ペット霊園の専門業者を選ぶと、埋葬や納骨までお願いすることができます。また、火葬後の返骨をお願いすることもできるので、希望すれば一部を手元供養で保管することができます。

 

火葬は、ペット火葬施設のある施設で行うか、移動火葬車を使う場合があります。
いずれも一般的な方法ですが、移動火葬車を使って自宅で火葬を行う場合は、こちらも近隣住居への配慮をしましょう。においや煙がたてばご近所が不快に思う人もいます。
同じ火葬車でも、霊園敷地内などで火葬する方法もあります。電話などで申し込みをして自家用車で棺を霊園まで運んで火葬の行います。

ペットの亡骸を土葬するには?

火葬ではなく土葬を選びたいという人もいると思います。その場合、思い出があるからといって公共の公園や山など、どこの場所にも埋めていいわけではありません。法律的には「公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物、廃棄物を捨てた者」に該当します。悲しいですが、他人には動物の死体としかうつりません。私有地であれば問題ありませんが、すぐに土にかえるわけではありません。動物の死体は独特の匂いを発生するため、カラスに掘り返されたり、虫がわくのでこちらも近所への配慮をしましょう。

ペットの亡骸を埋葬したい。お墓はどうするの?

人間の場合は、墓埋法という法律があって、火葬後どこか埋葬しても良い登録のある寺や霊園などに埋葬しなければならないのですが、ペットの骨に関する法律はありません。火葬したら、腐敗の心配はありませんので、手元供養で遺しておいたり、自宅の庭に埋める方法もあります。注意する点も含めてそれぞれ方法の方法を紹介します。

    • 骨壷に入れて保管

個別に火葬をした場合にのみ利用できます。拾骨したお骨を骨壷にいれて保管します。自宅で保管するのも良いですが動物の骨は骨の間に隙間が多いため湿気がこもりやすいのでカビにきをつけましょう。シリカゲルなどを一緒に入れてあげるとカビを少しでも防げます。管理の行き届いたペット霊園などの納骨堂に入れてあげると、年忌ごとの法要もていねいです。

    • 手元供養の場合
  • 個別に火葬をした場合にのみ利用できます。専用のお墓や、納骨を行ったあとに返骨をしてもらったものを手元供養にしておく方が多いです。
    手元供養の場合、遺骨を乳鉢などで骨を砕いてパウダー状にします。分骨壺は、右写真のような小物入れ状の形から遺影プレートの形をした骨壷などもありますので、大切なペットの写真をいれたりお名前をいれて飾ることもできます。ほかに、ペンダント型、指輪型などさまざまな形をえらべます。
    また、ペット用の仏壇をおいて分骨壺を飾る方法もあります。ペット用でしたらサイズや素材もさまざまですので、部屋の雰囲気を変えないものをえらべます。

    • 散骨

    ペットの散骨についても法律の規制はありませんが、海水浴場や漁港など、人の行き来のある場所は避けましょう。御遺骨はできるだけパウダー状にして散骨をします。自宅で所有している庭でしたら良いでしょう。

    • ペット霊園でお墓を建てる

個別に火葬をした場合にのみ利用できます。ペット霊園は人間と同じように、飼い主が霊園内にある一区画をかりてペット用のお墓を建てるものです。自分の好きなデザインの墓石を建てることができますが、実はペット用の霊園でも個別の墓は扱っていないところが多いので、あらかじめ確認しておくことが必要です。料金は目安ですが、10~30万円というところが多いようです。年間の管理料もかかります。

 

    • 自宅でお墓を建てる

個別に火葬をした場合にのみ利用できます。自宅で所有している庭などのスペースがある場合も、好きなデザインの墓石を建てることができます。骨壷を入れるカロートが設置されています。また、比較的小さくて10数キロ程度の重さのものが多いので移動もできます。こちらも料金は目安ですが2~4万円程度。自宅なので年間の管理料も必要ありません。

 

    • ペット納骨堂

個別に火葬をした場合にのみ利用できます。ロッカー状の形から祭壇式のものまで形もさまざまです。値段の相場は年間で約数万円〜数十万ほどでしょう。年間安置料がかかります。ペット霊園によりますが、ペットの大きさやロッカーの位置によって費用が変わります。年忌の法要などを行えるだけでなく、霊園の施設を利用するため周囲の環境に気を使うことなく静かにお参りができます。屋内にあるので雨風で汚れたり、落ち葉、カラスなど動物の糞による汚れの心配がありません。また、お供えは生花をあげたり線香をたくことができません。ロッカー式の場合は、おもちゃや缶に入ったペットフードなどを備えることができますが、移動式の祭壇の場合などは手を合わせるだけなど、形によって供養の方法も変わりますので、納骨堂を扱う業者に相談してみましょう。

 

    • ペット永代供養墓
    • 合同で火葬した場合・個別に火葬した場合、いずれの場合にも利用できます。料金の相場は約5千円~3万円程度。合祀墓なので他のペットたちと同じ場所での埋葬となります。他のペットと一緒なんてと思う方もいるかもしれませんが、お墓を感じさせないモニュメントのような永代供養墓もあって落ち着いた優しい気持ちで弔うことができます。また、同じ思いの参拝者がそれぞれのタイミングでお参りに行くためにお墓の前には常にお花やお供えが常に飾られている状態なのも寂しさが紛れるかもしれません。飼い主向けの年忌の法要を合同供養祭という形で開催しているところも多いので、永代供養墓を扱う業者に相談してみましょう。

ペットのお墓に一緒に埋葬してはだめ?

飼い主のお墓にペットも一緒に入れてあげたいと思う人は最近になって増えています。
しかし、霊園ごとに自治体と「ペット共葬区画としても良い」という許可がおりている霊園かどうかを確認しましょう。
よく言われることですが、宗教上人間以外の動物は「畜生道」に分類されるためにペットと人を一緒に埋葬するのは良くないという考え方もあります。しかし、それよりも周りのお墓を利用している方がペットを一緒に眠らせるお墓と同じ区画は嫌だという考え方を持つ人も少なくないのです。
人間とペットが入れる墓所や、区画でわかれているところもあるので探してみるとよいでしょう。

【参考】ペットの最期から納骨まで。 ペットの火葬・納骨・永代供養墓「ステラ☆ミラ」

ペットが亡くなった後の安置の方法や葬儀・火葬・お墓について

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どんなに大切に育てているペットも命の終わりはやってきます。
家族のように大切に育てたペットの最期を想像するのは辛いことですが、息を引き取る瞬間まで愛情をもって見送ってあげたいですね。ペットの旅立ちの瞬間をどう立ち会えば良いのでしょうか。

旅立ちが近いペットとの過ごし方

ペットも年齢を重ねると老いを迎え、体力が衰え食事や排泄が難しくなります。場合によっては痴呆になることもあり、昼夜がわからなくなり夜泣きをする場合もあります。ペットとはいえ人間と同じ。飼い主も家族が交代で世話をするなど、介護疲れにならないように協力しあいましょう。

獣医からの告知で心の準備が必要になる日が訪れます。死期の覚悟は不安も多いですが、どう付き合えばいいのかよく相談しましょう。ペットの大きさや種類によっても変わりますが、犬や猫・うさぎなどのペットが衰弱した場合の一般的な介護の方法を紹介します。

 

    • (1) 衰弱したペットの食事

 

まだ、介護の段階には行っていないけれど、ペットの体調が優れないなと感じたときは、いつものペットフードばかりの食事を見直してみる方法があります。
人間は野菜からビタミンを摂取しますが、ペットの場合もお野菜をみじん切りさせていつものごはんにすこしトッピングさせることで皮膚の健康や利尿作用・便秘の回復などの効果を期待できることがあります。ただし、ペットの種別や与え方、調理方法、あげてはいけない野菜などもありますので獣医と相談した上で与えると良いでしょう。

介護が必要なペットの場合は、衰弱すると自力でごはんや水を摂ることが困難になります。点滴などで絶食を伝えられている場合はごはんは禁止ですが、そうでなければ、ごはんのあげ方にひと工夫が必要です。

ドロドロにふやかして、シリンジなどで吸い上げて、口の脇から少しずつ食べさせてあげます。ペット用のミルクをゼリー状にして与えるのも水分補給にはよいでしょう。ただし、ここで注意するのは、老衰すると誤嚥(ごえん)しやすいということ。誤嚥は、肺炎を起こし危険ですので必ず獣医の指示で行ってください。

犬の場合は、一週間くらい食事を摂らなくても大丈夫ともいわれていますが、病気で体力が落ちている場合には衰弱してしまうので気をつけましょう。かならず獣医と連携し、与えて良いもの・悪いものをきちんと確認しましょう。

 

    • (2) 介護が必要なペットの薬の服用方法

 

粉薬の場合は、ペット用のミルクを温めて、葛粉や粉ゼラチンでとろみをつけて混ぜて飲ませてあげます。錠剤の場合は硬くて詰まりやすいので市販のピルクラッシャーなどで粉末の状態にして、こちらも粉薬と同じようにとろみのついたミルクなどにまぜてあげると良いでしょう。誤嚥は軽減されますが、十分注意は必要です。

 

    • (3) 介護が必要なペットの排泄

 

寝たきりのペットは足腰が弱り、自分で排泄ができなくなることもあります。その場合は、おむつをしてあげましょう。普段寝ている布団の上にペットシーツを敷いてつけてあげます。

 

    • (4) 介護が必要なペットの移動

       

自力で立ち上がろうとしても、足に力が入らず立ち上がれない場合には介護用品をうまく使って、飼い主の負担を減らしましょう。中型犬以上の大きなワンちゃんも運搬補助マットをつかって大人2人で両端を持って移動させてあげます。
入浴は、清潔なタオルをお水またはお湯で濡らしこまめに体を拭いてあげましょう。ブラシやスリッカーをしてあげることで心地良さを感じる場合もあります。※手術や点滴の針が入ったままの場合には、体拭いたり、ブラシをかけてあげたい旨を獣医に話し、指示を得た上でおこないましょう。

【参考】ペットの最期から納骨まで。 ペットの火葬・納骨・永代供養墓「ステラ☆ミラ」

大切なペットが亡くなった後の葬送の流れ

ペットが亡くなったら次のように弔うことができます。以下の方法は一部ですが、以下詳しく紹介します。

(1)お清め

(2)葬儀

(3)個別火葬

(4)返骨

(5)埋葬
(1)お清め

(2)個別火葬

(3)返骨

(4)納骨堂
(1)お清め

(2)個別火葬

(3)返骨

(4)手元供養
(1)お清め

(2)合同火葬

(3)合祀埋葬

ペットが亡くなってから一連の流れを決めていくのはつらいと思いますが、それぞれどのような流れで送り出してあげられるかをあらかじめイメージして業者へ予約しておくとよいでしょう。ひとつずつ別の業者へ予約するとタイムラグや手間が発生することが多いのでできるだけひとまとめでお願いできる業者を探すとスムーズです。

葬儀・火葬までのお清め・安置の方法は?

ペットが亡くなったら葬儀や火葬の手配までの間、ご遺体をお清めして遺体の腐敗が進んでしまわないように棺での安置が必要です。棺は、市販のペット用の棺もありますが、比較的身近なもので棺を作ってあげることができます。

安置の棺に必要なもの
□丈夫な箱(木箱など湿っても崩れにくい箱。ダンボールなら丈夫なもので。) □保冷剤 □新聞 □シーツやバスタオル
  • ① 納棺の前にご遺体を清めましょう。シートの上にご遺体を安ませます。ブラシで毛並みをそろえて整えてあげましょう。
  • ② まぶたや口を閉じて、しっぽを整えてあげます。お湯で湿らせた布で、頭部や全身をやさしく拭き取りましょう。安置している間も体液や血液が体から溢れてくる場合があるので布などで拭き取って清潔さを保ちましょう。
  • ③ 死後硬直の前に納棺できるよう、やさしく前足と後ろ足を曲げてあげてください。
  • ④ 箱の上に新聞紙を敷いて、その上に保冷剤をくるんだバスタオルを敷いて納棺します。暑い時期は遺体の痛みが早いので保冷剤をタオルにくるんでお腹あたりにあててあげましょう。保冷剤が無い場合は、ビニール袋に入れた氷を入れるのも良いですが溶けた場合は、早めに取り替えが必要になります。
  • ⑤ ご遺体全体をバスタオルやシーツで包み込むようにくるみましょう。冷気が逃げにくく保冷効果が高まります。安置するお部屋は二酸化炭素の充満を避けるため定期的に換気を心がけましょう。
  • ⑥ 葬儀や火葬、納骨をする場合は業者に連絡をします。

【参考】ペットの最期から納骨まで。 ペットの火葬・納骨・永代供養墓「ステラ☆ミラ」

死亡時の届け出

❍ 犬を飼うときに登録した自治体・役所へ逝去から30日以内に、死亡届の提出が必要です。犬以外にも特定動物に指定されている動物の場合も必要です。
❍ 犬の場合保健所にも鑑札及び狂犬病注射票を添え飼い犬登録の抹消手続きをする必要があります。狂犬病にかかった犬、あるいはかかった疑いのある犬またはこれらの犬にかまれた犬については保健所に引き渡さなければなりません。血統書のある犬の場合は、登録団体にも連絡し所定の手続きを取ります。

 

ペットが亡くなったら葬儀はできるの?

ペットの安置が済んだら葬儀・火葬の準備に入ります。葬儀を行わずに火葬だけを執り行う場合もありますが、お別れの時は気持ちが落ち着かずに過ぎていくもの。愛情を持って育てた分、ペットが亡くなってから涙が止まらないというペットロスになる人も多いです。あの時こうしてあげれば良かったと思わないように、後悔の無いお別れをしましょう。

棺にペットの大好きだったおもちゃやお花などを副葬品として添えて「ありがとう」の気持ちを伝えます。

自宅で葬儀を行う場合
祭壇にするためのテーブルや遺影、お花、供物、ろうそく、お焼香などが必要です。また、住職を手配する場合ペット用のお経を読んでくれる方が少ないので探すのが難しくなります。そういった意味で、自宅で葬儀をするとあらかじめ用意を整えておくもの多いです。ただ、メリットもあります。ペットが過ごし、慣れ親しんだ場所でお別れ会ができることや、ご近所でお散歩の時に知り合ったかたや、大切にしてくれる方にお線香をあげてもらうには呼びやすいでしょう。

ペット葬儀社で葬儀を行う場合
ペット葬儀社で葬儀を行うと当然ながら、祭壇から僧侶の手配までフォローしてくれます。忙しない準備に追われることなく大切なペットとのお別れの時間を心ゆくまで過ごせます。自宅だとご近所の配慮も必要になるという理由でペット葬儀社でのお別れ会を選ぶ方が多いです。葬儀社を選ぶ際は、火葬やお墓についても詳しい霊園の葬儀会社を選ぶと業者の選定に悩むことがありません。対応が親切で丁寧に対応してくれる業者を選びましょう。

ペットの亡骸を火葬するには?

葬儀やお別れを伝えたら、ペットの遺体を火葬します。
自治体に依頼すると一般廃棄物として回収されます。専用の焼却炉で火葬したあとは他の廃棄物と一緒に埋められてしまうため大切な家族を見送る方法としてはおすすめできるものではありません。

ペット火葬業者に依頼するのであれば、ペット霊園の専門業者を選ぶと、埋葬や納骨までお願いすることができます。また、火葬後の返骨をお願いすることもできるので、希望すれば一部を手元供養で保管することができます。

 

火葬は、ペット火葬施設のある施設で行うか、移動火葬車を使う場合があります。
いずれも一般的な方法ですが、移動火葬車を使って自宅で火葬を行う場合は、こちらも近隣住居への配慮をしましょう。においや煙がたてばご近所が不快に思う人もいます。
同じ火葬車でも、霊園敷地内などで火葬する方法もあります。電話などで申し込みをして自家用車で棺を霊園まで運んで火葬の行います。

ペットの亡骸を土葬するには?

火葬ではなく土葬を選びたいという人もいると思います。その場合、思い出があるからといって公共の公園や山など、どこの場所にも埋めていいわけではありません。法律的には「公共の利益に反してみだりにごみ、鳥獣の死体その他の汚物、廃棄物を捨てた者」に該当します。悲しいですが、他人には動物の死体としかうつりません。私有地であれば問題ありませんが、すぐに土にかえるわけではありません。動物の死体は独特の匂いを発生するため、カラスに掘り返されたり、虫がわくのでこちらも近所への配慮をしましょう。

ペットの亡骸を埋葬したい。お墓はどうするの?

人間の場合は、墓埋法という法律があって、火葬後どこか埋葬しても良い登録のある寺や霊園などに埋葬しなければならないのですが、ペットの骨に関する法律はありません。火葬したら、腐敗の心配はありませんので、手元供養で遺しておいたり、自宅の庭に埋める方法もあります。注意する点も含めてそれぞれ方法の方法を紹介します。

    • 骨壷に入れて保管

個別に火葬をした場合にのみ利用できます。拾骨したお骨を骨壷にいれて保管します。自宅で保管するのも良いですが動物の骨は骨の間に隙間が多いため湿気がこもりやすいのでカビにきをつけましょう。シリカゲルなどを一緒に入れてあげるとカビを少しでも防げます。管理の行き届いたペット霊園などの納骨堂に入れてあげると、年忌ごとの法要もていねいです。

    • 手元供養の場合
  • 個別に火葬をした場合にのみ利用できます。専用のお墓や、納骨を行ったあとに返骨をしてもらったものを手元供養にしておく方が多いです。
    手元供養の場合、遺骨を乳鉢などで骨を砕いてパウダー状にします。分骨壺は、右写真のような小物入れ状の形から遺影プレートの形をした骨壷などもありますので、大切なペットの写真をいれたりお名前をいれて飾ることもできます。ほかに、ペンダント型、指輪型などさまざまな形をえらべます。
    また、ペット用の仏壇をおいて分骨壺を飾る方法もあります。ペット用でしたらサイズや素材もさまざまですので、部屋の雰囲気を変えないものをえらべます。

    • 散骨

    ペットの散骨についても法律の規制はありませんが、海水浴場や漁港など、人の行き来のある場所は避けましょう。御遺骨はできるだけパウダー状にして散骨をします。自宅で所有している庭でしたら良いでしょう。

    • ペット霊園でお墓を建てる

個別に火葬をした場合にのみ利用できます。ペット霊園は人間と同じように、飼い主が霊園内にある一区画をかりてペット用のお墓を建てるものです。自分の好きなデザインの墓石を建てることができますが、実はペット用の霊園でも個別の墓は扱っていないところが多いので、あらかじめ確認しておくことが必要です。料金は目安ですが、10~30万円というところが多いようです。年間の管理料もかかります。

 

    • 自宅でお墓を建てる

個別に火葬をした場合にのみ利用できます。自宅で所有している庭などのスペースがある場合も、好きなデザインの墓石を建てることができます。骨壷を入れるカロートが設置されています。また、比較的小さくて10数キロ程度の重さのものが多いので移動もできます。こちらも料金は目安ですが2~4万円程度。自宅なので年間の管理料も必要ありません。

 

    • ペット納骨堂

個別に火葬をした場合にのみ利用できます。ロッカー状の形から祭壇式のものまで形もさまざまです。値段の相場は年間で約数万円〜数十万ほどでしょう。年間安置料がかかります。ペット霊園によりますが、ペットの大きさやロッカーの位置によって費用が変わります。年忌の法要などを行えるだけでなく、霊園の施設を利用するため周囲の環境に気を使うことなく静かにお参りができます。屋内にあるので雨風で汚れたり、落ち葉、カラスなど動物の糞による汚れの心配がありません。また、お供えは生花をあげたり線香をたくことができません。ロッカー式の場合は、おもちゃや缶に入ったペットフードなどを備えることができますが、移動式の祭壇の場合などは手を合わせるだけなど、形によって供養の方法も変わりますので、納骨堂を扱う業者に相談してみましょう。

 

    • ペット永代供養墓
    • 合同で火葬した場合・個別に火葬した場合、いずれの場合にも利用できます。料金の相場は約5千円~3万円程度。合祀墓なので他のペットたちと同じ場所での埋葬となります。他のペットと一緒なんてと思う方もいるかもしれませんが、お墓を感じさせないモニュメントのような永代供養墓もあって落ち着いた優しい気持ちで弔うことができます。また、同じ思いの参拝者がそれぞれのタイミングでお参りに行くためにお墓の前には常にお花やお供えが常に飾られている状態なのも寂しさが紛れるかもしれません。飼い主向けの年忌の法要を合同供養祭という形で開催しているところも多いので、永代供養墓を扱う業者に相談してみましょう。

ペットのお墓に一緒に埋葬してはだめ?

飼い主のお墓にペットも一緒に入れてあげたいと思う人は最近になって増えています。
しかし、霊園ごとに自治体と「ペット共葬区画としても良い」という許可がおりている霊園かどうかを確認しましょう。
よく言われることですが、宗教上人間以外の動物は「畜生道」に分類されるためにペットと人を一緒に埋葬するのは良くないという考え方もあります。しかし、それよりも周りのお墓を利用している方がペットを一緒に眠らせるお墓と同じ区画は嫌だという考え方を持つ人も少なくないのです。
人間とペットが入れる墓所や、区画でわかれているところもあるので探してみるとよいでしょう。

【参考】ペットの最期から納骨まで。 ペットの火葬・納骨・永代供養墓「ステラ☆ミラ」