お墓の内部にはカロートと呼ばれるお骨を入れるスペースがあります。限られたスペースのため、いずれは満員になってしまうのではないかという心配がある方もいらっしゃるかもしれません。実際、お骨でいっぱいになってしまったときにはどうしたらいいでしょうか。

お墓には誰が入るのでしょうか

そもそもお墓には誰が入るのでしょうか。その家の長男が入るものというイメージがありますが、特に決まりがあるわけではありません。しかし長男ではない場合は、新たにお墓を建てるのが一般的です。スペースの都合や、地方の風習にもよりますが、長男のお墓の隣など、近くに建てる場合もあるようです。また、事情があって入りたくないという方もいらっしゃるかもしれませんが、その場合はお墓を継承する方の同意を得る必要がある場合が多いです。
これらは明確な決まりがあるわけではありませんが、その家によって代々受け継がれてきたかたちを引き継いだり、風習にならうように、いつまでも円満に継承されていくためには気にする必要があるでしょう。

何代まで入れるのでしょうか

実はお墓には定員というものはありません。古いお墓になると江戸時代頃からのものも見られるように、ざっと数えるだけでかなりの人数になることも。先にお伝えしましたが、お墓の内部にはカロートと呼ばれるお骨を入れるスペースがあり、そこに骨壷を入れていきます。しかしスペースには限りがありますので、骨壷が入らなくなってきたら、お骨を土にかえるように骨壷から取り出して並べたり、粉骨といって細かい状態にして、やはり土にかえすようにする場合があります。

代々長い年月をかけて引き継がれていきますが、やがて建て替えや引っ越しが必要になることがあるかもしれません。決して珍しいことではありませんが、お墓の建て替えや引っ越しはご先祖様だけでなく、いつか入る親族の皆さんの問題でもあるので、早い段階でしっかり話し合いをして進めてくださいね。