お墓のプロって誰だろう

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fbc7a88796563acdcac90b68fe16e6e3_sお墓を建てる時に、皆さん誰に相談されますか。急の不幸であれば誰かに相談する余裕もなく、とにかく空いている霊園や寺院墓地に……という方も多いと思いますが、そうでなければやはり「その道のプロ」に相談したい、と思われるのは当然のことかと思います。
そんな時に相談するお相手として、石材店をオススメしましょう。そしてその石材店にいる「その道のプロ」が、「お墓ディレクター」なのです。

お墓ディレクターは、一般社団法人 日本石材産業協会が認定する民間の資格です。「お墓に関する幅広い知識と教養を兼ね備えた人」という人物像が想定されています。資格には1級と2級があり、1級を受けるための受験資格には「実務経験3年以上の2級資格取得者」となっていますから、2級から順番に受けていく必要がありますね。なお2級には特別な受験資格はありませんが、「お墓及びお墓の関連業務に携わる者」という指定があります。つまり資格を取るのが好きなタイプの方向けではなく、あくまで実務的なプロのための資格だということです。「関連業務」には、石材店をはじめ、墓装品など関連する商品を扱う業者が挙げられています。2014年現在、全国に1級684名、2級4201名のお墓ディレクター有資格者がおり、日々お墓についてのご相談を受けています。

f8bab4e649a1693bd34698b54586d2a0_s検定試験では、お墓についてのさまざまな内容を問われます。種類や形状はもちろん、歴史や文化、石材の種類や加工法、墓地、埋葬に関する法律、供養に関する宗教的な知識など、お墓に関する幅広い知識が問われる問題が出題されています。

石材の種類や加工法などは全国でも共通の知識ですが、供養の風習や宗教的な知識については地域ごとに要求されるものが大きく変わります。仏教の宗派は、地方によって大きく分布が異なります。たとえば住民のほとんどの方が浄土真宗、という地域も多くありますね。では浄土真宗についてだけわかっていればいいかというと、他県から引っ越していらっしゃった方など、他の宗派の方も必ずいらっしゃいますからそうはいかない。もちろん、キリスト教や神道についても抑えておかなければいけませんね。やはり広範で幅広い知識が必要です。石材店としても、有資格者がいることで安心してお客様からの相談を受けられるというものです。

お墓ディレクターには、日本石材産業協会が交付した認定証と認定番号があります。名刺や広告などにはこの番号をはっきり記入しなければいけない、と決まっています。有効期間は5年間ですが、手続きをすれば更新することができます。

最後に、参考までにお墓ディレクター1級の問題を掲載しておきましょう。○×問題ですが、相当手強いですよ!


  1. 1.氏神というとき、近世では居住地の鎮守の神をさすのが一般的となっています。集落にその地を守護する鎮守神をまつる風習は普及し、明治初期には、全国の神社の数は旧村落の大字、村の数(5万余)に近かったといわれている、というのは正しいでしょうか。
  2. 2. 鎌倉時代に定着した仏教文化を背景に、法然の浄土宗、親鸞の浄土真宗、日蓮の日蓮宗など、日本人自身による独自の仏教が創唱されました。その後、室町時代において、入宋した栄西と道元により臨済宗と曹洞宗が伝えられた、というのは正しいでしょうか。
  3. 3. 戦前、鞍馬寺や浅草寺は天台宗に属していましたが、戦後いずれも独立して、それぞれ鞍鞍馬弘教、聖観音宗を形成している、というのは正しいでしょうか。

お墓のプロって誰だろう

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fbc7a88796563acdcac90b68fe16e6e3_sお墓を建てる時に、皆さん誰に相談されますか。急の不幸であれば誰かに相談する余裕もなく、とにかく空いている霊園や寺院墓地に……という方も多いと思いますが、そうでなければやはり「その道のプロ」に相談したい、と思われるのは当然のことかと思います。
そんな時に相談するお相手として、石材店をオススメしましょう。そしてその石材店にいる「その道のプロ」が、「お墓ディレクター」なのです。

お墓ディレクターは、一般社団法人 日本石材産業協会が認定する民間の資格です。「お墓に関する幅広い知識と教養を兼ね備えた人」という人物像が想定されています。資格には1級と2級があり、1級を受けるための受験資格には「実務経験3年以上の2級資格取得者」となっていますから、2級から順番に受けていく必要がありますね。なお2級には特別な受験資格はありませんが、「お墓及びお墓の関連業務に携わる者」という指定があります。つまり資格を取るのが好きなタイプの方向けではなく、あくまで実務的なプロのための資格だということです。「関連業務」には、石材店をはじめ、墓装品など関連する商品を扱う業者が挙げられています。2014年現在、全国に1級684名、2級4201名のお墓ディレクター有資格者がおり、日々お墓についてのご相談を受けています。

f8bab4e649a1693bd34698b54586d2a0_s検定試験では、お墓についてのさまざまな内容を問われます。種類や形状はもちろん、歴史や文化、石材の種類や加工法、墓地、埋葬に関する法律、供養に関する宗教的な知識など、お墓に関する幅広い知識が問われる問題が出題されています。

石材の種類や加工法などは全国でも共通の知識ですが、供養の風習や宗教的な知識については地域ごとに要求されるものが大きく変わります。仏教の宗派は、地方によって大きく分布が異なります。たとえば住民のほとんどの方が浄土真宗、という地域も多くありますね。では浄土真宗についてだけわかっていればいいかというと、他県から引っ越していらっしゃった方など、他の宗派の方も必ずいらっしゃいますからそうはいかない。もちろん、キリスト教や神道についても抑えておかなければいけませんね。やはり広範で幅広い知識が必要です。石材店としても、有資格者がいることで安心してお客様からの相談を受けられるというものです。

お墓ディレクターには、日本石材産業協会が交付した認定証と認定番号があります。名刺や広告などにはこの番号をはっきり記入しなければいけない、と決まっています。有効期間は5年間ですが、手続きをすれば更新することができます。

最後に、参考までにお墓ディレクター1級の問題を掲載しておきましょう。○×問題ですが、相当手強いですよ!


  1. 1.氏神というとき、近世では居住地の鎮守の神をさすのが一般的となっています。集落にその地を守護する鎮守神をまつる風習は普及し、明治初期には、全国の神社の数は旧村落の大字、村の数(5万余)に近かったといわれている、というのは正しいでしょうか。
  2. 2. 鎌倉時代に定着した仏教文化を背景に、法然の浄土宗、親鸞の浄土真宗、日蓮の日蓮宗など、日本人自身による独自の仏教が創唱されました。その後、室町時代において、入宋した栄西と道元により臨済宗と曹洞宗が伝えられた、というのは正しいでしょうか。
  3. 3. 戦前、鞍馬寺や浅草寺は天台宗に属していましたが、戦後いずれも独立して、それぞれ鞍鞍馬弘教、聖観音宗を形成している、というのは正しいでしょうか。