お墓参りの作法

投稿日:

日常的にお墓参りに出かけていない方にとって、「お墓参りって、何をすればいいの? 何を持っていけばいいの?」というところにハードルを感じてしまう場合も多いのではないでしょうか。そこで、「お墓参り七つ道具」を挙げてみましょう。

  • お墓掃除道具
  •  スポンジ、ぞうきん、たわし、ハサミ、植木バサミ、シャベル

  • タオル
  • 線香、ろうそく、着火道具
  • お数珠
  • 供花、供物(お菓子、果物)
  • 半紙
  • ゴミ袋

photo_00032
「こんなにあるのか!」と思われそうですが、掃除道具以外はカバンひとつに収まる程度でしょう。掃除道具も、植木バサミやシャベルは毎回必要なわけではありません。お墓に生け垣や植木がなければいらないですしね。

さて、これらの道具を揃えてお墓に行きましょう。お墓参りに行く日は、仏教では春・秋のお彼岸、お盆、祥月命日、年末にいくのが一般的とされています。しかしこれらの時期に限らず、お墓参りにはいつ行ってもかまいません。お正月に実家に帰省したら家族のお墓に参る、ということでもいいのです。家族が進学する、結婚する、出産するなど、人生の節目に当たるときには報告を兼ねてお参りに行く方も多いですね。

実際にお墓に行ったら、どうすればいいでしょうか。以下、4つの手順にまとめました。その前にひとつ。寺院墓地でお寺と隣接している場合には、本堂にもお参りしてご住職にご挨拶するといいでしょう。

  1. 1) お墓の掃除をする
    • ・墓石
    •  墓石に水をかけて、スポンジで汚れやこけを落とします。汚れがひどければたわしを使いましょう。彫り込んである部分や角は欠けやすいので、力を入れ過ぎないように。こすり洗いが終わったら、水をかけて雑巾で拭き上げます。

    • ・植木
    •  伸びすぎた植木は植木鋏で短く刈り込みます。あまり育ちすぎると、根が墓石や敷石を押し上げてしまう場合も。

    • ・墓域
    •  雑草を抜き、落ち葉やゴミを掃除して掃き清めましょう。ほうきは霊園の管理事務所などで借りられる場合がほとんどです。

  2. 2) お供えをする
  3. ed9bb388104f512ec1fc2555652720c0_s
    掃除が終わったら、供花と供物を供えてお線香を焚きます。供物の下には半紙を折って敷きます。水鉢に水を入れてお水も供えましょう。お線香の供え方には地方や宗派によって違いがありますが、多くの場合は何本かにまとめて火をつけてお供えすることが多いようです。

  4. 3) お参りする
  5. 故人と縁が深い順に拝礼します。参拝者は、まず墓石に水をかけます。これは仏様の喉を潤すためだとされています。それからお墓の正面に立ち、数珠を持って合掌します。お念仏、お題目を唱えるか、胸の中で故人に語りかけるか、そこはご自由です。

  6. 4) 後始末をする
  7. 火の始末をして、供物は持ち帰りましょう。置いていくと、鳥や野生動物に食い荒らされて散らかってしまいます。

掃除は毎回やるのが理想ですが、それがおっくうで足が遠のくようであればある程度は手を抜いてしまっても大丈夫です。近い距離であれば、なるべく多く足を運ぶほうが喜ばれるでしょう。お盆やお彼岸のときに、しっかりお掃除すれば良いと思います。

お墓参りの作法

投稿日:

日常的にお墓参りに出かけていない方にとって、「お墓参りって、何をすればいいの? 何を持っていけばいいの?」というところにハードルを感じてしまう場合も多いのではないでしょうか。そこで、「お墓参り七つ道具」を挙げてみましょう。

  • お墓掃除道具
  •  スポンジ、ぞうきん、たわし、ハサミ、植木バサミ、シャベル

  • タオル
  • 線香、ろうそく、着火道具
  • お数珠
  • 供花、供物(お菓子、果物)
  • 半紙
  • ゴミ袋

photo_00032
「こんなにあるのか!」と思われそうですが、掃除道具以外はカバンひとつに収まる程度でしょう。掃除道具も、植木バサミやシャベルは毎回必要なわけではありません。お墓に生け垣や植木がなければいらないですしね。

さて、これらの道具を揃えてお墓に行きましょう。お墓参りに行く日は、仏教では春・秋のお彼岸、お盆、祥月命日、年末にいくのが一般的とされています。しかしこれらの時期に限らず、お墓参りにはいつ行ってもかまいません。お正月に実家に帰省したら家族のお墓に参る、ということでもいいのです。家族が進学する、結婚する、出産するなど、人生の節目に当たるときには報告を兼ねてお参りに行く方も多いですね。

実際にお墓に行ったら、どうすればいいでしょうか。以下、4つの手順にまとめました。その前にひとつ。寺院墓地でお寺と隣接している場合には、本堂にもお参りしてご住職にご挨拶するといいでしょう。

  1. 1) お墓の掃除をする
    • ・墓石
    •  墓石に水をかけて、スポンジで汚れやこけを落とします。汚れがひどければたわしを使いましょう。彫り込んである部分や角は欠けやすいので、力を入れ過ぎないように。こすり洗いが終わったら、水をかけて雑巾で拭き上げます。

    • ・植木
    •  伸びすぎた植木は植木鋏で短く刈り込みます。あまり育ちすぎると、根が墓石や敷石を押し上げてしまう場合も。

    • ・墓域
    •  雑草を抜き、落ち葉やゴミを掃除して掃き清めましょう。ほうきは霊園の管理事務所などで借りられる場合がほとんどです。

  2. 2) お供えをする
  3. ed9bb388104f512ec1fc2555652720c0_s
    掃除が終わったら、供花と供物を供えてお線香を焚きます。供物の下には半紙を折って敷きます。水鉢に水を入れてお水も供えましょう。お線香の供え方には地方や宗派によって違いがありますが、多くの場合は何本かにまとめて火をつけてお供えすることが多いようです。

  4. 3) お参りする
  5. 故人と縁が深い順に拝礼します。参拝者は、まず墓石に水をかけます。これは仏様の喉を潤すためだとされています。それからお墓の正面に立ち、数珠を持って合掌します。お念仏、お題目を唱えるか、胸の中で故人に語りかけるか、そこはご自由です。

  6. 4) 後始末をする
  7. 火の始末をして、供物は持ち帰りましょう。置いていくと、鳥や野生動物に食い荒らされて散らかってしまいます。

掃除は毎回やるのが理想ですが、それがおっくうで足が遠のくようであればある程度は手を抜いてしまっても大丈夫です。近い距離であれば、なるべく多く足を運ぶほうが喜ばれるでしょう。お盆やお彼岸のときに、しっかりお掃除すれば良いと思います。